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「2日間で解熱剤10錠」…チェジュ島がコロナ確定観光客に損害賠償

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韓国のチェジュ島が、新型コロナウイルスの症状があるにもかかわらず観光を強行した確定者に対して、損害賠償訴訟を提起した。チェジュ島が同理由で観光客を対象に訴訟を起こしたのは、今回が2度目だ。

 

22日チェジュ島によると、鞍山に住むA氏は15日午後2時頃にチェジュ島を訪れ、3泊4日間の旅行をした後、18日午前12時35分にチェジュ島を去った。チェジュ島は、A氏が到着翌日の16日から疲労と風邪症状を感じており、旅行中2日間にわたり解熱剤10錠を服用しながら10ヶ所以上の観光地やレストランを訪問したと発表した。

 

結局、A氏はチェジュ島を訪れた後、コロナウイルス陽性判定を受けた。チェジュ島は、A氏と接触した57人を隔離し、A氏が訪れた場所21ヶ所にの防疫および消毒を行った。チェジュ島は「A氏のように、明らかに症状が出ているにもかかわらず旅行を敢行すれば、感染を拡大させることになるため、断固として対応する方針だ」と明らかにした。

 

チェジュ島は、今年3月にアメリカから入国した留学生B氏(19・女)と母親C氏にも訴訟を起こしたことがある。この母娘は4泊5日間、チェジュ島を観光をした後、ソウルに戻った翌日、コロナウイルス陽性判定を受けた。ソウル江南区庁の調査結果、この母娘はチェジュ島旅行前から症状が現れていたことが伝えられた。チェジュ島は、母娘に防疫費用損失を請求し、関連業者は営業損失額を、自己隔離者は所得損失額を請求したことが分かった。

 

これに対して、一部のネチズンたちは「怖くてチェジュ島には行けそうにない」とし「個人がマスクを着用して防疫上の注意を守ったにもかかわらず、損害賠償まで請求されるとは度が過ぎている」などと主張した。

 

また、他のネチズンは「このような基準を設けるならば、症状があるのに出勤した人、症状があるのに外出した人なども処罰すべきではないか」とし「防疫上の注意事項を守る自信がある人しか、チェジュ島観光客を批判してはならない」と指摘した。

 

弁護士はFacebookを介して「このような措置(観光客への損害賠償)はせいせいするだろうが、一般化されると全体主義国家へ進む口実になってしまう」と懸念した。しかし、一部のネチズンたちは「国民全体の健康が優先であるため、処罰するのは当然である」とし「非常識な観光客のために、数十人が自己隔離され、訪問されたレストランは膨大な損害を被ったではないか」と批判した。また「疑いの症状があり、解熱剤まで服用しながら旅行したとは故意を感じられる」とし「損害賠償の提起は当然だ」と主張するネチズンたちも多かった。