「命をかけてまで仕事したくない」米ディズニーランドスタッフ再開延期要求

アメリカでコロナウイルス2次流行の懸念が大きくなる中、カリフォルニア州のディズニーランドとフロリダ州のディズニーワールド再開を延期してほしいという請願が広まっている。

24日、ウォールストリート・ジャーナル（WSJ）によると、カリフォルニア州のディズニーランド労組関係者は7月の再開を遅らせるよう、カリフォルニア州知事に書簡を送った。1万7000人余りのディズニーランドスタッフを代表する労働組合は書簡で「現時点で我々はディズニーランドが安全に再開させることができるかどうか分からない」と述べた。

一般市民も請願に乗り出した。10日、オンライン請願サイト「change」には、コロナウイルス2次流行が懸念される状況で、ディズニーランドステートメントを再開することは「無責任で一方的な措置」と再開延期を要求する文章が匿名の顧客により上げられた。5万人の署名を目標に開設されたこの請願活動は、現在までに4万9500人以上が参加している。

フロリダ州のディズニーワールドの従業員も再開延期を促す請願に乗り出した。オンライン請願サイト「MoveOn」には、「コロナウイルスは消滅しておらず、状況はさらに悪化している」とし「命をかけて働くことは公平ではない。利益を出すことよりも、人の命が重要である」との請願文が上がってきた。9000人の署名を目標としているが、請願には合計8300人余りが参加している状況だ。

ディズニーランドは、5月に中国上海が最初に再開した。アメリカのフロリダ州とカリフォルニア州にあるディズニーワールドとディズニーランドもそれぞれ7月11日、7月17日に再開することにした状況である。フランスのパリディズニーランドは、7月15日に再開予定だ。

ディズニーランド側は、再開しても事前予約制で運営し、1日の入場者も1万5000人に制限する方針を明らかにした。入口で検温を行い、マスクの着用も勧告する。また、感染の可能性が高い室内遊具に乗る時にはシートに間隔を設ける。キャラクターとの接触も禁止される。また「従業員や入園者の安全が最優先事項であり、安全衛生規則をもって労組との対話を進めている」と述べた。しかし、ディズニーランド労組は27日に再開に反対する抗議集会を開くと発表した。