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中国医療専門家「コロナウイルスが今夏終わる可能性はほとんどない」

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イタリア・イランの拡大は広がるばかりで危険止まらず

 

コロナウイルスの鎮圧期を迎えている中国現地の医療専門家は、コロナウイルスが世界大流行へと急速拡大していることから、今年の夏に収束する可能性はほとんどないと予想した。

 

彼は「イタリアとイランを中心に拡大が続けば、コロナウイルスがさらなる害になる危険性が大きくなる」と警告した。さらに「韓国や日本など東アジアの国々は次第に落ち着くだろうが、突然ヨーロッパ諸国がコロナウイルスの新しい中心地になってしまい、私たちに多大な不確実性を与えている」と述べた。

 

中国国家衛生健康ポータルサイトによると、同日午前10時基準で、各国確定者の新規感染者数が急激に落ちた中国(8万860人)とは異なり、イタリア2万4747人、イラン1万3938人など、ヨーロッパや中東などでは確定者が急速に増えていることがわかった。特にイタリアとイランの死亡者数は、それぞれ1809人、724人と致死率も非常に高い状況である。

 

スペインは7700人、フランスとドイツでも確定者が5000人を越しており、アメリカも3000人に迫った状況である。

 

7月の東京オリンピックを懸念しながらも消極的な検査をしている日本(1515人)をはじめ、スイスのも確定者が2000人を越した。また、イギリス、ノルウェー、オランダ、スウェーデンも確定者が1000人を超えた。各国で死者も続出している。

 

中国は暗黒期を超え、次なる課題は海外逆流入

 

中国現地の医療専門家は「中国はすでに暗黒期を越えた」とし「中国がコロナウイルスの制御をうまくすれば、全世界でも共に制御できるだろうと思っていた」と述べた。

 

さらに彼は、中国が自国内の拡大を制御しようと尽力している今、海外逆流入という新たな課題を受けているとして、「上海が現在直面している最大の課題は、海外からの発着便が多いことであり、現地の専門家チームがこれに対応している」と付け加えた。

 

中国国家衛生健康委員会はこの日、中国本土のコロナウイルス新規感染患者は16人であり、死亡者は14人だったと発表した。15日までの累積感染者は8万860人、死亡者は3213人である。

 

中国の新規感染者数は、過去11日15人、12日8人、13日、11人、14日、20人、15日、16人で、海外逆流入と発祥地である武漢を除けば事実上終息段階であると、中国側は明らかにした。

 

湖北省を除く地域の新規感染者数は12人である。湖北省以外の地域の新規感染者はすべて海外から入国した人々である。北京4人、広東4人、上海2人、雲南1人、甘粛省1人である。これにより、海外逆流入累積確定者123人になった。