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中国行き航空券900万ウォン…外国人入国禁止に虚しく空眺める

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新型コロナウイルス拡大による防疫措置として、中国が下した「外国人の入国禁止措置」により、韓国に滞在中の同胞や留学生数千人が、空の道の再開を切望している。

 

中国は去る3月28日から、ビザを保有する外国人の入国も禁止し、親の喪に服したとしても韓国から戻って来ることができず、悲しみに暮れるしかない事態が続出している。

 

中国の江蘇省蘇州市で勤務している女性は、最近大統領府の国民請願掲示板に「中国に入国しなければならない韓国人の事情」を上げた。この女性は、今年1月の正月連休に法事に参加しようと韓国を訪れたものの、勤務地である中国にまだ帰国できていない状況だと打ち明けた。また「6月初めに中国政府からビザを受け取ったが、ビザがあっても乗って行くことができる飛行機がない」と述べた。

 

現在、一般の人々が利用できる飛行機の座席は「夢のまた夢」で、仁川から上海に行く中国東方航空が週に1便あるものの、韓国人は利用することができないと航空会社は告知している。

 

東方航空側は、第3国であるヨーロッパから中国人が仁川空港を経て中国に入国することはできるが、中国人を全員搭乗させるため韓国人は搭乗できないと述べた。しかもチケットの価格も、既存の片道価格3000元(約50万ウォン)であれば可能であったが、現在は5万元(約900万ウォン)まで上がってしまった。

 

青瓦台国民請願は「大企業は、企業関係者をチャーター機を介して中国に送ることができる空の道を開いているが、一般人は全く搭乗できない」とし「一般事業者や中小企業駐在員、留学生と家族はどのように入らなければならないか困り果てる状況」と説明した。

 

サムスン、SKハイニックスなど中国の事業所がある大企業は、チャーター機を飛ばす時、搭乗人員名簿を事前提出し、在職証明やパートナー証明など複数の段階を経て中国政府の承認を受けるため、別途一般人を乗せることは難しいと述べた。

 

国民請願は「中国系企業で勤務している方々は出勤できず、解雇されるのではという不安と焦りに苦しんでおり、学生は学業に参加できず、家族は離ればなれで毎日を過ごす状況」とし「韓国でも身を置ける場所がなく、親戚の家に滞在する人が大半であるため、長い間不快感の中に過ごしている」と付け加えた。