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ブラジル大統領、コロナ陽性でも健康アピール?

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新型コロナウイルス感染症を「軽いインフルエンザ」扱いし、消極的な対応を見せていたブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領が、最終的に本人も陽性判定を受けたと述べた。しかし、このような事実を明らかにした現場でも、自身の健康状態は良好としてマスクを外し、周囲を困惑させた。

 

7日(現地時間)ロイター通信によると、ボルソナロ大統領は、国営TVブラジルとのインタビューで、自身がコロナウイルス陽性判定を受けたと述べた。最初はマスクを着用した状態で記者の質問に答えていた。症状に関する質問に対し、5日から咳や高熱などの症状を現れ始めたと説明した。

 

問題は、インタビューを終えた直後だった。ボルソナロ大統領はインタビューを終えると、突然マスクを外し、壇上で数歩後退した後、親指を立てながら「体の調子はとても良い」と語った。後退したのは、取材陣を配慮した自分なりの「社会的距離の確保」であったと解釈される。彼は「非常に体調が良い」とし「恐れることはない。これが人生である」と述べたとAP通信が報じた。

 

先立って去る3月、ボルソナロ大統領はコロナウイルス診断テストを3回受けたが、すべて陰性判定だった。しかし、問題は、ボルソナロ大統領が週末に複数の行事に参加したという点である。去る4日、アメリカ独立記念日の行事では、ブラジル駐在米国大使と時間を共にした。大統領はこの時、マスクを着用していなかった。

 

ブラジル駐在米国大使館はTwitterを通じて「大使は4日、ボルソナロ大統領、大統領の息子、下院議員などと昼食を共にした」と明らかにした。また、大使には何の症状も見られないものの、検診を受けて予防措置を取っていると説明した。

 

ボルソナロ大統領は、様々な面でトランプ大統領と似通った点がある。マスクの着用を避ける点、経済再開を強調した点がまさにそうだ。彼はしばしば大衆の前でマスクなしに握手を交わすなどし、人々から非難を受けた。また、運動選手の経歴からウイルスにかからない自信があると強調し、コロナウイルスに感染しても特に問題なく完治するだろうと口癖のように言ってきた。

 

また先月、裁判官がボルソナロ大統領にマスクの着用を指示した後も、公の場でマスクを着用するという指針を無視した。さらに去る4日には、マスクの着用を義務化する法案に拒否権を行使した。彼は「店や教会でのマスク着用を強制することは違憲的だ」と語った。世界保健機関(WHO)が支持する社会的距離の確保規定も激しく非難した。

 

トランプが絶賛した、マラリア治療剤であるヒドロキシクロロキンを服用していた点も同じである。 AP通信は、ボルソナロ大統領が、これまで議論されてきたマラリア治療剤であるヒドロキシクロロキンを服用していたと伝えた。トランプ大統領はこの薬がコロナウイルスを変える「ゲームチェンジャー」と絶賛し、自身も服用していると述べた。しかし、世界保健機関(WHO)は、ヒドロキシクロロキンの臨床試験中止の決定を6日に出した。コロナウイルス患者を対象に実験を行った結果、特別な効果が見られなかったためだ。

 

かつてコロナ清浄国であったブラジルは、ボルソナロ大統領の安易なコロナ対応のせいで感染者が急速に増え、感染率世界第2位という不名誉を獲得することになった。8日時点でのブラジルのコロナウイルス累積感染者数は約162万人で、これまでに6万5000人以上がコロナウイルスにより死亡している。