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WHO「コロナウイルス空気感染の可能性を認める…猛暑もマスク必須」

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世界保健機関(WHO)が7日(現地時間)、空気を介したコロナウイルス感染の可能性について「新たな証拠がある」と明らかにした。WHOは「コロナウイルスの主伝播経路は飛沫(唾液滴)と接触」という立場を固守してきたが、空気中の微粒子によるウイルス伝播の可能性を認めたことになる。

 

WHO感染制御局長はこの日、スイスのジュネーブWHO本部で開かれたブリーフィングでこのように明らかにし「公共の場所、特に混雑し換気されていない閉鎖空間では、空気感染の可能性を排除することはできない」と述べた。

 

先立って、世界32ヶ国の科学者239人の公開書簡で「空気中の微粒子を介した感染がウイルス拡大の大きな原因となっているにもかかわらず、WHOは適切な警告を行っていない」との見解を明らかにした。去る4日まで局長は「WHOは空気感染を証明する根拠が十分ではないと見ている」としていたが、3日後には撤回している。

 

咳やくしゃみをする時に出る飛沫よりも小さい径1㎛(100万分の1m)以下の微粒子は、主に飛沫から水分が抜けた形状だ。軽くてサイズが小さいため、液滴よりも空気中に長く浮いて漂うことができ、広がりやすい特性を持つ。

 

WHOの防疫上の注意も一部修正されるものと予想される。WHOはこれまで、飛沫との接触が主な感染経路との意見を固守していたため、手洗いと物理的距離確保を防疫優先指針として提示していた。しかし今回、空気伝播の可能性を認めるにあたり、現在「少なくとも1 m の推奨距離を置く」ことを「2m以上」にしたり、カット率が高い防疫マスクを着用するようにしたりと、WHOの注意事項が修正される可能性がある。

 

ジョン・ウンギョン中央防疫対策本部長は8日、疾病管理本部で開かれた記者会見での防疫上の注意改訂について「3密(密集・密接・密閉)環境を避け、換気を徹底することが最も効果的な防疫対策という点は変わらない」と強調した。

 

WHOが科学者の意見に同調したものの「これまでの対応が安易だった」という批判を避けることは難しそうだ。昨年12月31日、中国の武漢で原因不明の肺炎患者がWHOに報告された後、主要な発症例が表示されるたびWHOは「可能性が低い→排除することはできない→認める」というように後続対応でパンデミック(世界大流行)にお手上げ状態との批判を受けてきた。「ヒト感染」と「無症状感染」などに続き「空気感染」でも似たような対応が続いている。

 

もちろん既存の研究結果がない「新種ウイルス」という点において、全世界の保健当局と学者どちらも困難を経験するのは同じである。しかしWHOが状況に応じて先制的・高強度な対応をしていれば、今よりも拡大速度を遅らせたり、患者の規模を減らしたりすることができたという点で批判が提起されているものである。

 

WHO新型病気長はブリーフィングで「WHO側でコロナウイルス伝染方法に関するこれまでの知識を総合整理した資料を近々発表する」と語った。