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映画『半島』カン・ドンウォン「観客は失望しないはず」

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14日、ソウル三清にあるカフェで会った俳優カン・ドンウォンは「劇場に人がいないのではないかと心配した。まずは公開できて良かった」とし「“よくできた映画”だと思う。久しぶりに劇場を訪れる観客も失望しないはず」と自信を見せた。

 

『半島』は、映画『新感染』の4年後、廃墟となった地に残された者たちが繰り広げる最後の死闘を描いたアクションブロックバスター映画だ。カン・ドンウォンは映画『人狼』以来2年ぶりにスクリーンに帰ってきた。ゾンビジャンルは初挑戦となる。1000万人もの観客を動員した『新感染』の続編ということもあり、最初は出演を容易に決めることができなかったと言う。

 

彼は「ある映画の続編というものは、既存のものよりも上手く作らなければならないが、容易ではない」とし「しかし、監督に会って話をしてみると“そうではない”という感じを受けた」と述べた。

 

続いて「僕は安定よりも挑戦を好む方です。ゾンビものは僕が経験したことのないジャンル」とし「監督のビジョンが良く、描く絵もしっかりしていたが『新感染』とは違っていた。また、ポストアポカリプス映画を撮ってみたかった。想像しながらシナリオを読むと本当に面白かった」と付け加えた。

 

カン・ドンウォンは普段からホラー映画を楽しみ、特にオカルトが好きだと語った。ゾンビジャンルは今回が初挑戦となったが「ホラージャンルだが、事実上はアクション」と笑った。

 

「元々オカルト映画が好きで、ゾンビジャンルはあまり見なかった。僕にとってはあまり怖いと感じられなかった。ところが、今回の映画を撮ってみると、ゾンビはホラージャンルだが、アクションにより近いと感じた。映画『プリースト 悪魔を葬る者』では心理的な部分が大きかったが、今回は肉体的にすぐに感じることができた。『新感染』がなぜ1000万観客を動員したのか、ホラージャンルにもかかわらず、なぜ人々が夢中になったのか分かった」

 

『半島』はスピード感のあるカーチェイスシーンが目立つ。カン・ドンウォンも、シナリオを見ながらカーチェイスを想像するのは難しく、技術的に可能なのか気になったと言う。

 

彼は「まず実写撮影はできないことだろうと思ったが、果たしてCGが可能なのか心配した」とし「驚くことに可能だった。この目で見た時は、CGチームに申し訳なかった」と笑った。

 

カン・ドンウォンは劇中、4年前に前代未聞の災害を避けて辛うじて脱出したものの、避けがたい提案を受けて再び廃墟になった半島に戻って来るジョンソク役を演じた。

 

主人公であるものの、劇中で確実に目立つキャラクターではないという質問に対して、カン・ドンウォンは「キャラクターも重要だが、映画全体として考えたかった」と答えた。

 

「若い頃はもう少し気を使ったようだ。しかし、映画を20本以上撮影してきた今は気にしない。映画を面白くするため、監督とたくさん話を交わした。特に、ジョンソクの感情について多くの話を交わした。僕を引き立たせるためではなく、観客がより感じることができる装置が必要だと考え、アイデアをたくさん出した」

 

また、ジョンソクのキャラクターは十分に魅力的だと語る。カン・ドンウォンは「ジョンソクは劇中で最も変化するキャラクターで、十分魅力がある」とし「他のキャラクターに比べて平凡なだけで、ジョンソク役に満足している」と語った。

 

既存の作品でアクションの経験が多い彼は、今回のために特別な訓練は受けなかったと言う。ただし、ゾンビとのアクションは容易ではなかったと語る。

 

「撮影前のゾンビは、口の中に血のようなものを入れているため、それが飛び散って大変だった」とし「特にゾンビが僕の上に乗った時、それが落ちるとお互い不愉快なので、できるだけ堪えてNGを出さないように努めた」と笑った。

 

『半島』は、今年カンヌ国際映画祭の公式招請作に選ばれた。ただし、コロナウイルスの影響で、オフラインイベントは開かない。カン・ドンウォンは「残念だが、たくさんの祝いの言葉をいただいた」とし「もちろんレッドカーペットを歩くことができれば良かったが、選定されたこと自体が光栄だ」と語った。

 

彼は、演技を通じてますます大人になっていく感じがすると語る。「演技や多くの面で、今こそ本当の大人にならなければならないという気がする。責任感も生じ、より大人の男になり、演技がより自然になると思う」

 

彼は2004年のドラマ『マジック』を最後に、その後は映画にのみ出演していた。しかし「ドラマへの抵抗感は全くない」とし「映画界の人によく会っているうちに映画作品に集中していたようだ」と話した。

 

今後挑戦したい作品として、SFやホラーを挙げた。「ジャンルを問わず、面白そうだと思えば撮る。CG技術が本当に進歩しているため、一度も撮ったことのないSFを撮ってみたいと思う。個人的には、歴史に残りそうな、世界的なホラー映画を作ってみたい」と今後の抱負も語った。