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21世紀末には韓国の人口が半分まで減少か?全世界国力急変

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21世紀末、世界人口はどの程度増加しているだろうか。国連は2100年、全世界の人口が109億人に増えると予想しているが、最近では、それよりもはるかに少ない88億人程度にとどまるという研究結果が出た。特に、韓国の人口は現在の半分程度減少するだろうという分析も見られた。

 

アメリカのワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)クリストファー所長が率いる研究チームは、15日(現地時間)、イギリスの医学誌ランセットに掲載された論文でこのように明らかにしたとAFP、ブルームバーグ通信などが伝えた。

 

世界人口は、1950年以来、毎年1〜2%ずつ増加しており、この増加傾向が維持されたまま2064年には約97億人まで増えるものの、それ以降は減少し2100年には88億人に減るというのが研究者の見通しだ。

 

特に韓国、日本、タイ、スペイン、イタリア、ポルトガルポーランドなどアジアと中央・東ヨーロッパ23ヶ国では、その頃の人口が半分以上減少するだろうと研究者は予想した。世界最大の人口大国である中国も、人口減少を避けられない見通しだ。今年14億人と推定されている中国の人口は、80年後に7億3000万人と、ほぼ半分の水準に減少すると推定されている。

 

しかし、すべての国が人口減少を辿るわけではない。サハラ以南のアフリカ地域の人口は約30億人と3倍近く増加し、その中でも特にナイジェリアの人口は、2100年には約8億人に増える見込みだ。

 

クリストファー所長は、これらの人口の見通しについて「サハラ以南のアフリカの一部地域では、かなりの経済的チャンスになるだろうが、労働力が減り人口構造が逆ピラミッドに変わるアフリカ以外のほとんどの国は、経済的に深刻な悪影響を受けるだろう」と警告した。経済的に豊かな国が人口水準を維持し、経済成長を続けていくには、子どもを望む家庭に支援を惜しまず、柔軟な移民政策を導入するのが最善の方法だと研究者は提言した。

 

国連は、世界人口が2030年、2050年、2100年にはそれぞれ85億人、97億人、109億人とますます増える推算している。このように、国連とIHMEの推定値に差が出る決定的な原因は出生率である。

 

国連は、低出産国を中心に、女性1人当たりの出生率が平均1.8人まで増えると仮定したが、IHMEは、女性が国連の推計よりも少ない1.5人未満の子どもを持つことを前提している。時間が経つにつれ、出生率は低下し寿命は増え、高齢者の基準年齢とする65歳以上の人口が23億7000万人まで増加し、全世界人口の25%を占めると研究者は説明した。

 

また、5歳未満の子どもは2017年の6億8100万人から2100年では4億100万人に減少するものの、80歳以上の高齢者は、同期間の1億4000万人から8億6600万人に増加し、80歳以上の人口が5歳未満の人口より2倍多くなるという計算だ。

 

このように日増しに労働者と納税者の規模が縮まれば、その国は経済成長において困難を強いられることになり、それによって世界の秩序再編にも影響を与えるだろうと研究者は予想した。

 

例えば、中国の労働人口は9億5000万人から3億5000万人に減少し、インドは7億6200万人から5億7800万人に減少するが、ナイジェリアは8600万人から4億5000万人に拡大する。この影響で、中国の国内総生産GDP)は、2050年にアメリカを上回るが、半世紀後には再び2位に落ち、現在28位のナイジェリアは10位に進出するというのが研究者の説明だ。

 

ランセット編集者のリチャード氏は、今回の研究結果について「地政学的な力が根本的に変化する」とし「今世紀末には、インド、ナイジェリア、中国そしてアメリカを中心に、世界が多極化されるだろう」と強調した。