こぐまぶっく

韓国ニュースと韓国お役立ち情報を紹介

韓国「コロナウイルスで花祭り開催中止」…群がって来る花見客はどうするか?

f:id:lemon751231:20200319163118j:plain

 

イベントはキャンセルしても見物客は防げない

 

コロナウイルス事態が長期化し、韓国では4~5月に開催される花祭りが相次いで中止されたり、秋に延期されたりしている。

 

桜で有名な自治体は、コロナウイルス拡大により祭りをキャンセルしながらも頭を悩ませている。祭りはキャンセルしたものの、桜が開花すると、殺到する見物客を防ぐことまではできないからである。行政は防疫・交通・露天商取り締まりなどを強化しなければならない状況だ。

 

4月初めに開催予定だったソウル汝矣島の春の花祭りもキャンセルされた。花祭りは2005年に始まり、今年で16年目を迎えた永登浦の代表的な祭りだ。昨年開催した花祭りには、合計520万人もの観光客が訪れた。

 

地方の花祭りも続々と中止・延期に

 

地方の状況も変わらなかった。国内最大の桜祭りである「鎮海軍港祭」を57年ぶりに中止した慶南昌原市は、積極的に訪問自制を呼びかけている。昨年の軍港祭期間には400万人が訪れ、今年は少なくとも数十万人が訪れる見通しだからだ。

 

慶南梁山市院洞村も今年の祭りをキャンセルし、訪問自制を要求する横断幕を掲げたが、週末や休日には観光客の足が続いている。

 

安東市もコロナウイルス拡大を防ぐため、3月末に開催予定だった「2020安東桜祭り」を全面キャンセルした。安東桜祭りは、桜の木が1.5㎞も続く路に沿ってトンネルのように見える景色が見物だ。樹齢50年が過ぎた韓国固有の品種である王桜300本が華やかな花を咲かせ、自然の贈り物とも言える祭りで花見客たちに大人気のスポットだった。

 

忠南公州市も来月鶏龍山近くで開かれる予定だった桜祭りをキャンセルすることにした。また、黃梅花(韓国最大のヤマブキ)祭りは来月末から5月初めに、麻谷寺新緑祭りは4月から6月で、鶏龍山の山神祭は4月から9月に延期された。

 

全北益山でも薯童祭りが5月2日から5日まで開催される予定だったが、下半期に延期された。 薯童祭りは毎年訪問者が平均6万人を超え、経済的波及効果も25億ウォンを超えるなど、地域経済活性化としても大きな役割を担っていた全北代表祭りの中の一つだ。

 

南原春香祭も暫定延期された。春香祭委員会は、今月末までコロナウイルスの拡大推移を見守った後、4月初めに開催日を再度決定することにした。第84回春香祭が延期された場合、2014年セウォル号事件以降、史上2番目の延期となる。

 

井邑桜祭りは4月4日に開幕し8日まで開催させる予定だったが、キャンセルされた。また、桜祭りの期間と連携して進めている井邑芸術祭と全北文化院の日の行事もキャンセルされた。