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韓国「マスク未着用者を通報するアプリ機能が登場」

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韓国・ソウル市が、地下鉄でマスクを着用していない市民を申告することができる機能を「또타지하철(トタ地下鉄)」アプリケーションアプリに追加することにした。これは、地下鉄路線図だけでなく、セクハラや救急患者通報などの機能をサポートしているソウル交通公社の地下鉄アプリだ。ここに、マスク未着用市民を通報する機能が追加され、マスク問題による乗客の乗降が減少するものと期待されている。

 

ソウル市は来月3日から「トタ地下鉄」アプリに、マスク未着用乗客を通報することができる機能を追加すると26日明らかにした。通報が入ると地下鉄保安官が出動し、マスクの着用、下車、購入後の搭乗などを案内する。保安官の指示に従わなければ、過料賦課などの処分を受けることになる。

 

このような機能が追加されたのは、マスク未着用問題による乗客間の葛藤がしばしば起こったためだ。ソウル市によると、5月13日〜7月15日の期間で、地下鉄内のマスク未着用に関する苦情は1万6631件にのぼったと言う。マスク着用を要請する駅員へ暴言・暴行を加えたケースは、5件であった。

 

先月23日には、マスクを着用して欲しいと要請する市民に暴言を吐き、暴力を振るった40代の女性A氏により、ソウル地下鉄1号線の列車が7分間停車する事件があった。当時A氏は、周囲の乗客に「検査をして陽性でなければ、責任を取れるのか」「コロナウイルスに感染したわけでもないのに何故マスクを使わなければならないのか」などの叫び声を上げ、マスクの着用を拒否した。区警察署はA氏を業務妨害の疑いで逮捕した。

 

一方、マスクを着用した乗客が、マスク未着用の乗客を暴行した事件もあった。去る13日、ソウル地下鉄1号線清涼里駅に向かう列車の中で、70代と80代の男性2人が、マスクを使わずに通話をしていた60代の男性C氏の胸ぐらをつかんで突き飛ばすなどの暴行を行った。暴行を犯した男性2人はソウル東大門警察署に立件された。

 

ファン・ボヨンソウル都市交通室長は「マスク未着用による葛藤を未然に防止し、乗客の不安を軽減するため、法秩序に基づいて厳密に措置する」とし「市民通報制度に積極的に参加下さるように願う」と要請した。