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韓国名物・屋台が姿を消した…?激変したソウルの現在

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ソウル江南区の昼下がりのオフィス街。通りを行き来する人々は、コロナウイルス序盤に比べると増えたが、目に見えて変わった点が見られた。コーヒーを飲みながら歩く人々が大幅に減少したのだ。会社員アン・ジヒョン氏(42)は「以前は昼食を食べ終えると、コーヒーを飲みながら散歩していたが、最近では先に散歩をして、会社に戻る時にコーヒーを買っている」とし「マスクを着用したままコーヒーを飲むことはできず、周りの視線も気になるため、コーヒーを手にして歩くことがなくなった」と述べた。

 

コロナウイルスによりマスクを常に着用するのが「基本」に位置づけられ、路上で食べ物を食べる風景が消えてしまった。衛生と安全への関心が高まったという背景もあるが「マスクを着用している」という状態から始まった側面が大きい。

 

コーヒートラックで3年間商売をしてきたキム氏(39)は、代行運転の仕事に切り替えて5ヶ月目になる。ソウル広津区と城東区を行き来しながら安定的に商売をしてきたものの、コロナウイルス流行後、トラックを走らせることはなかった。先月初め、1週間ほどコーヒートラックを再開させてみたものの、以前とは状況が違った。キム氏は「春から秋までがピーク期ということもあり、もしかしたらと再開させたが、マスク姿でスイスイ通り過ぎる人ばかりで、諦めた」と述べた。

 

コロナウイルス流行後、いくつかの地域露店商圏は「全滅」レベルになった。ソウル市中区明洞の中央を横切る食べ物の屋台は、姿を消した。中国人と日本人観光客が主な消費層だったという点を考慮しても、以前の活気を見つけることは難しい様子だった。露天商圏である鍾路区でも、あちこちで閉店の様子が目撃されている。

 

ソウル鍾路区の地下鉄駅付近でホットドッグを販売していたチャン氏(62)は、メニューを茹でトウモロコシに変えた。チャン氏は「誰がこの時期に路上で食べ歩きするだろうか」とし「それでも商売を手放すわけにはいかず、安くて持ち歩きやすいトウモロコシを茹でて売っている」と述べた。

 

コンビニの飲食スペースで食事を済ませる光景も減少した。室内ではマスク着用が必須とされ、顧客も従業員も「互いに顔色を伺う」状況になったからだ。予備校街にあるコンビニでは目に見えて減少し、オフィス街でも以前よりかなり減少した。それでも、最近では「マスク着用の日常化」が定着し、徐々に回復する雰囲気にもなっている。

 

コンビニ業界の関係者は「コロナの状況が最悪だった頃は、顧客が会計を終えるとすぐに出て行っていた」とし「コロナ流行期が長くなり慣れたのか、顧客が留まる時間が増えているが、学校開学が正常化されると、再び状況が変わるだろう」と述べた。