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中国医薬集団「2回接種で17万ウォン以内のコロナワクチン年末発売」

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中国国営企業の中国医薬集団(シノファーム/Sinopharm)が、年末にコロナワクチンを発売する計画だと明らかにした。接種費用は2回で17万ウォン以内に収まる見通しだ。

 

19日、中国光明日報によると、シノファーム傘下の北京生物製品研究所が開発したコロナワクチンは、1・2相臨床試験で成果を発表しており、アラブ首長国連邦UAE)で3相臨床試験を開始した。

 

劉敬楨シノファーム党書記兼会長は最近のインタビューで、「海外で行われている3相臨床試験が終了したら、ワクチンは審査と批准に入るだろう」とし「今年の12月末に発売できると期待している」と述べた。

 

劉会長は「ワクチンが発売になっても、価格はそれほど高価ではないだろう」としながら「1回の接種で数百元と予想しているが、2回接種する場合は1000元(約17万ウォン)以内になるだろう」と明らかにした。

 

抗体の生成は、最初の接種後、緩やかな曲線を描いて進み、半月後にウイルスに抵抗することができる97%のレベルに達するというのが彼の説明だ。2回の接種を完了すると、ウイルス保護率は100%まで高くなる。

 

劉会長は続いて「私もコロナワクチンを2回接種したが、副作用はなかった」とし「1次接種と2次接種の間隔は一般的に28日だが、特殊な状況だと左腕と右腕で同時に接種することもできる」と説明した。一針の投与量は4㎍(マイクログラム)である。

 

問題は生産量である。中国の人口だけでも14億人を超えるが、全員がワクチンを接種するまでには時間がかかると思われる。これに対して劉会長は「中国の14億人すべてが接種する必要はない」とし「たとえば、人口が密集した都市の学生や会社員などは、ワクチン接種の必要があるが、人口の少ない農村住民は接種をしなくてもよい」と述べた。

 

シノファーム不活性化コロナ19ワクチンは、生産規模が年間2億個を超える水準だ。シノファームは、現在20億元を投入して2ヶ所の生産工場を設立した。北京と武漢の研究所で、それぞれ年間1億2000万個と1億を生成することができる。

 

世界中でコロナウイルス危機が続く中、中国をはじめとする各国政府は、コロナワクチン確保に熱を上げている。先立ってアメリカ政府はファイザーと19億5000万ドルの契約を結びコロナワクチン1億回分を、ノババックスと16億ドルの契約を結び1億回分を確保した。また、日本はファイザーと1億2000万回分のワクチン供給契約を結び、EUはサノフィと3億回分の供給契約を議論している。