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中国からの謎の荷物…種に続いて次は指輪?

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注文していないはずの種の入った小包が、正体不明の中国の住所から発送される事件が、韓国をはじめ、アメリカ、日本など世界各地で起こっている。ところが、今回は種に続き、謎の指輪が送られるケースが発生した。

 

21日、日本の現地メディアである山陽新聞によると、指輪が届いたのは岡山市東区に住む自営業の男性(61)であった。中国陝西省から届いた封筒には、有名ブランドと推定される指輪一個が入っていた。1万5,200香港ドル(約232万ウォン)の請求書も同梱されていた。男性は、支払いをしなかったことで、金銭的な被害はなかった。

 

男性は、「中国の種事件は知っていたが、まさか指輪が届くとは思っていなかった」と困惑した様子だった。また「業務上、日常的にインターネットを通じて中国企業から商品を購入することがあり、クレジットカードで決済しているためクレジットカード情報が流出したのではないか」と不安を述べた。

 

山陽新聞は「一方的に商品を送りつけ、代金を支払わさせようとする一種の詐欺である可能性がある」と注意を促した。日本の法律によると、注文していない商品が到着した場合、代金を支払う必要はなく、14日が経過すると、届いた人が商品を処分することができる。

 

先月、アメリカ、カナダ、日本など多くの国で、中国発の正体不明の種が発送されるという混乱が起こった。韓国でも今月、衣類小包と一緒に種が送り届けられるケースがあった。

 

中国から各地に発送された「謎の種」は、野菜・ハーブ・花などの種であることが明らかになった。米国農務省傘下の動植物検疫(APHIS)は、アメリカ内1,000世帯に発送された中国発の種を調査した結果、マスタード・キャベツなどの野菜、ミント・ローズマリー・ラベンダー・セージなどのハーブ、バラ・ハイビスカスなどの種であったことが分かった。

 

アメリジョージア州カンザス州・メリーランド州ミネソタ州ネバダ州などでは、小包に「宝石」、「イヤリング」、「おもちゃ」などと書かれていたが、中身が種であった小包を受け取ったという申告が複数件寄せられた。アメリカ農務省は、「確認された種のうち、有害なものはなかった」と言いながらも、決して種を地面に植えないよう要請した。

 

日本の農林水産省は、「最近、購入していない植物の種が海外から発送される事例が確認された」とし「植物防疫所で病気・害虫の有無などを輸入検査し、合格になったものは合格証シールを貼り、不合格になったのは廃棄・搬送処分する」と述べた。

 

一部では、中国発「バイオテロ」であるとする懸念も出ている。しかし、アメリカ農務省は、「このような小包発送は、注文していない商品をランダムに発送しすることで売上を上げるブラッシング詐欺であり、他の行為と見なす証拠は見当たらない」」と発表した。ブラッシング詐欺とは、オンライン取引の売上高を増やすため、注文していない商品をランダムに発送し、偽カスタマーレビューを書く行為だ。

 

フォーチュン誌は、「送られたのが種であったのは、単純に安い物品であるからだ」とし「ブラッシング詐欺に使われるのは、価格が安いものであれば何でもいい」と報道した。実際、アメリカでは、種のほか、充電器・スマートフォンケース・クリスマス電球など、正体不明の小包がランダムに発送されるケースが確認されている。

 

中国外務省は「中国政府が確認した結果、郵便物の宛名ラベルが偽造されており、ラベルの項目に誤りが多いことが分かった」と述べた。