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韓国政府「9月中に商用コロナウイルス抗体治療剤の大量生産」

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韓国防疫当局が、コロナウイルス抗体治療剤を今月中に商用で大量生産する計画であると明らかにした。国産治療剤の臨床試験と商業生産を並行するということはつまり、コロナウイルスの「終息」を展望することが困難だからと思われる。韓国国内におけるコロナウイルスの新規感染者は6日連続で100人台となり、拡大の勢いはやや鈍化したものの、散発的な集団感染はむしろ増えている。

 

クォン・ジュンウク中央防疫対策本部副本部長は8日の記者会見で、「コロナウイルス抗体治療剤は現在、食品医薬品安全処での臨床第2相試験と3相試験の審査中であり、9月中には商用抗体治療剤の大量生産を計画している」と述べた。抗体治療剤は、完治患者の血液から出てきた抗体の特定部分を培養し、治療剤の役割となるように薬剤化したものである。通常、臨床3相試験まで終えなければ使用承認を受けることができない他の薬剤とは異なり、コロナウイルス抗体治療剤は、臨床試験と商業生産を同時進行するというのがクォン副本部長の説明である。

 

現在セルトリオンで開発中の国産抗体治療剤は、来年5月頃に臨床第3相試験まで終わると予想されている。会社側は、「臨床第2〜3相試験で性能と信頼性が実証され、食品医薬品安全処の緊急使用許可や一般使用の承認が出れば、すぐに販売することができるように大量生産の準備に入る」と説明した。クォン副本部長は、「来年の秋夕前には、可能な限り安全かつ効果的なコロナワクチンが確保されることを期待しているが、ワクチン開発には時間がかかり、副作用の観察も必要である」とし「安全性に加え、効率的に進行されることができるように最善を尽くして戦略を練って準備したい」と語った。