こぐまぶっく

韓国ニュースと韓国お役立ち情報を紹介

コロナ自己複製力はSARSの3.2倍…引き続き社会的距離を

f:id:lemon751231:20200413111907j:plain

 

体内でひっそりと自己複製…忍者ウイルス

 

新型コロナウイルス感染症のウイルス生成能力が2003年に拡大したSARS重症急性呼吸器症候群)の3倍以上強いという研究結果が出た。一方、感染患者のコロナウイルス免疫反応は、SARSより低下した。

 

12日、香港サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は袁國勇・香港大学微生物学教授の研究チームの論文を引用して「7月前にコロナウイルスが終息する可能性はほとんどない」と報道した。研究チームは、コロナウイルス患者6人の肺組織を研究した結果を医学誌臨床感染症ジャーナル(Journal Clinical Infectious Diseases)に発表した。

 

教授と研究チームはコロナウイルスの場合、48時間以内に、SARSより3.2倍多くのウイルス粒子を生成したと結論付けた。研究チームは「SARSが48時間で10倍、最大20倍の自己複製をするところ、コロナウイルスの場合、いくつかの事例では、100倍まで自己複製をしたことが分かった」と説明した。

 

一方、感染者の免疫反応と炎症誘発で比較すると、コロナウイルスSARSより低いことが分かった。SARSとは異なり、コロナウイルスは人体内のウイルス感染や増殖抑制物質であるインターフェロンが、感染後48時間以内にほとんど誘導されない。インターフェロンは、体の免疫システムがウイルスと闘うために作り出す重要なタンパク質である。

 

研究チームは、「コロナウイルスは忍者のようだ。免疫系を刺激することなく、低炎症反応を見せ、体内で密かに自己複製する」と述べた。軽症状を示す感染者も見られることから、研究チームは、世界政府がコロナウイルスを完全に抑制するのはかなりの困難になるだろうと予想した。

 

混乱収束後も決して油断できない


教授は「世界の人口の90%がコロナウイルス免疫がない状態だ。ウイルスは夏以降も継続して広がる可能性がある」と警告した。彼は社会的距離を置くことと、マスク使用の継続を提案し、7月以降は学校やオフィスなどを正常化したとしても、感染に関連する監視が実施されなければならないと忠告した。さらに「学校やオフィスに入る前に、引き続きマスクを使わなければならない。個人の衛生状態を保つ必要がある」と述べた。

 

教授は「今回の研究は、単に14日の隔離や規制が十分ではないことを示している。後に国境を再び開くことになっても、旅行者の検疫を停止してはならないという意味でもある」とした。

 

香港では最近、新規感染者数が20人を下回っている。地域社会感染事態は終わったという評価も出ている。しかし教授は「2次感染事態も終わり、収束の動き見えるが、確信はできない。もし人々が再び動きを見せ、集まりなどの活動を始めた場合、ウイルスが戻ってくることもある。したがって、社会的規制を遵守しながら、不急不要以外は集まらないように願う」と付け加えた。