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不買運動の中で韓国人がニンテンドースイッチを並んで買う理由とは?

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代替品のない『どうぶつの森』ブーム到来


ニンテンドースイッチに代わるものが韓国にはない」先日、ニンテンドースイッチを購入した大学生のチェさん(22)は、このように答えた。「日本不買運動」については考えなかったのかという問いに対する答えだった。彼がニンテンドースイッチを購入した理由はゲーム『あつまれ どうぶつの森』のためだった。偶然映像を見かけた時、その癒される雰囲気に魅力を感じたと言う。購入のための整理券を貰い、長蛇の列に並んだ努力の末やっと購入することができた。チェさんは「日本製品であることは知っているが、絶対にプレイしたかったので購入するしかなかった」とした。

 

日本のビールやユニクロ製品を買わないなど、これまでの徹底した不買運動の努力は、日本のゲーム会社が作った「ニンテンドースイッチ」によって崩れてしまったのだろうか?代替品のない任天堂のゲームブームをどのように見るかについて、韓国では熱い議論が繰り広げられている。「都合が良過ぎる」と嘲笑する意見もあれば、「不買運動を強制してはいけない」と反論する声も上がり、「そもそも限界がある不買」との評価まで、さまざまな意見が行き来している。

 

ユニクロ」は代替品があった

 

日本不買運動は、昨年7月から続いてきた。日本による、韓国の輸出規制がきっかけとなった。当初日本は、不買運動は長く続かないだろうと分析していたが、予想を超えて長期間続いている。日本の観光はもちろん、ユニクロキリンビールなど日本の主要企業が売上に打撃を受けた。

 

このように日本不買運動を継続することができたのは「代替品」があったからだ。ユニクロの場合、TOPTEN、BYC、JAJU、8SECONDSなどの代替ブランドがあった。そして「NO JAPAN」に関して代替品を紹介するサイトが生まれ、簡単に代替品を見つけることができようになった。これは韓国産製品の再発見となり、良い面もあった。

 

しかし、ニンテンドースイッチのような家庭用ゲーム機は、当然代わるものがない。マイクロソフトから誕生したXboxではコンテンツが異なるため、代替することができない。ニンテンドースイッチユーザーである会社員ジョン氏(31)は、「ニンテンドースイッチを購入した理由は、『どうぶつの森』をプレイするためだが、代替品として他のものを購入することはできない」とした。

 

日本不買運動から「国産愛用」へ

 

日本不買運動により、このような考え方も出てきた。無条件に日本製品のボイコットを強要するよりは、一人一人の選択を尊重しながら、「国産品愛用」を生活化する方向に進むということだ。

 

ソ・ギョンドク誠信女子大教授は「私が使っているサムスンスマートフォンにも日本の部品が使われている。いちいち何が使われているかどうか考えても終わりがない」とし「先進国では国産品愛用が生活化されている。日本製品のボイコットというものを超えて、このような方向に進むべきだ」とした。