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韓国「もう限界?自粛の我慢から消費爆発か」

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売上回復するも第2次パンデミック懸念

 

去る18日、新世界百貨店江南店を訪れたパク氏(46)は、某ブランド店に入店しようと2時間以上も待った。パク氏は「この日、ブランドバッグを思い切って購入しようと2ヶ月ぶりにデパートを訪れたが、長蛇の列で入店が大変だった」と語った。去る3〜7日に開かれたロッテデパート春の定期セールイベントでは、高級時計とジュエリーの売上高は、昨年春のイベントよりも27.4%増加した。ロッテ百貨店のマーケティング部門長は「2〜3月の百貨店全体の売上高が急減した状況だったため、今回のセールでブランド品の売上がこれほど増えるとは予想すらしていなかった」とした。

 

韓国ではコロナウイルス感染者が減り、消費が徐々に安定する兆しが見え始めている。食堂など零細企業はまだ厳しいものの、デパートやブランド品の売上高は、コロナウイルス流行前の状態まで復活している。流通業界によると、これまで我慢してきた消費欲求が一度に溢れ出す、いわゆる「消費爆発」現象が見られるのではないかと注視している。一部では、消費者が突如店に集まることで「第2次パンデミック(伝染病大流行)」が起こる場合、流通業界全体が大打撃を受けるだろうという懸念も出ている。

 

第2次パンデミックは消費者に不快懸念も

 

「消費爆発」現象は、コロナウイルス発症地である中国で最初に現れた。去る11日、広東省広州にあるショッピングモールに店舗を持つエルメスでは、2ヶ月間の閉鎖後に再オープンした。この日、店ではダイヤモンドがちりばめられた数億ウォン台の希少レザーバッグまで売れ、1日の売上高は270万ドル(約32億9000万ウォン)を記録した。これは、中国の単一ブランドショップ史上最高の実績であった。サウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)は「コロナウイルス流行以降“消費爆発”という新しい熱が発生した」と報道した。

 

キム・ジュンウォン現代証券研究員は「伝染病による強制消費中断により、消費爆発につながる」とし「伝染病終息後、中国の実体経済が急速な回復の兆しを見せているということから、他の国でも、コロナウイルス終息後にクイック実体経済反発が期待される」と展望した。

 

「消費爆発」現象について流通業界としては複雑な心境だ。「売上高の回復は幸いだが、伝染病が2次流行する最悪の状況になる可能性もある」ということだ。しかし、このような衝動的に巨額の支出が増える現象は、一時的なものだという見方もある。高級有名ブランドの韓国支社の関係者は、「経済危機が長引けば、中産階級による活発な消費活動の持続は、容易ではなくなるだろう」と述べた。