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韓国「コロナ感染が落ち着いた最初の週末は賑わい」

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首都圏や全国観光スポットは人だかり

 

韓国ではコロナウイルス感染者数が落ち着く様子が見られ、政府が「社会的距離を置く」規制を緩和すると、最初の週末である25日は各地で外出する人々で賑わいを見せた。コロナウイルス確定者が10人前後までに減少したことと、春の気配が感じられたことで、疲労感とストレスを抱えた多くの市民が外出に乗り出したのだ。

 

この日、首都圏の代表的な外出スポットである坡州の臨津閣(平和ヌリ公園)には、多くの人が集まった。午後には駐車場の空きが見えないほどの車が押し寄せた。同日午前、ソウル市恩平区にある北漢山国立公園も登山客で賑わっていた。登山客は入口で体温測定をして入山した。また、事務所スタッフは「コロナウイルス予防のため、距離を保つことを必ず守ってください」や「2m間隔維持」などのフレーズが書かれた横断幕を持って広報に乗り出した。

 

コロナウイルスの影響により一時的に閉鎖された光州湖湖生態園では営業再開後、この日最初の週末を迎え、多くの人々の賑わいを見せた。2歳の娘と訪れたソ氏(34)は、「このように良い天気の日に娘と妻と一緒に歩くことができて気分がいい」とし「コロナウイルスが少しでも緩和されてよかったと思っている」と伝えた。生態園の関係者はこの日午後3時で1000人余りが生態園を利用したと伝えた。

 

複数の利用施設も多くの人々で賑わった。同日午後3時頃、ソウル市江南区カフェには、利用客が押し寄せた。利用客の1〜2人以外は、マスクを最初から取り外していたり、顎の下に下ろしたりしたまま会話していた。

 

通りを歩く市民の多くは、まだマスクを使用しているが、カフェのような室内空間ではマスクを取る姿がほとんどだった。また、市民のほとんどがカフェでは1〜2mの間隔を置いて座っていた。ただし、利用客が殺到する時間帯には、人と人の距離がほとんどない状態になっていた。

 

どこまで社会的距離を置くべきか?

 

韓国政府は20日から、社会的距離を置く勧告を緩和しつつ施行している。しかし、市民は「社会的距離を置く」程度をどのようにすべきか混乱している。江南のカフェでマスクを取り外したままノートパソコンで業務に取り組む会社員のパク氏(30)は、「コロナウイルス感染者の減少に加え、春の気配も感じられたことで、外出する機会が増えている」と言いながらも「社会的距離を置くということが、一体どの程度までを守らなければならないのか分からないということも事実だ」と吐露した。

 

脇役俳優のチェ氏(61)はこの日午前から京畿道安養市で映画の撮影を行った。撮影が始まると俳優たちは一斉にマスクを取り外し、スタッフはマスクを着用したという。「コロナウイルス感染への心配はないか」という質問に対してチェ氏は「完全に心配を払拭できるわけではないが、不安で日常生活に影響を及ぼすほどではない」とし「社会的距離を置く基準の見分け方が難しい」とも漏らした。

 

専門家「どのような形であれ距離を置く必要がある」

 

梨大木洞病院呼吸器内科のチョン教授は、コロナウイルス防疫措置を緩めたものの確定者が急激に発生したシンガポールの事例を言及しながら「油断は禁物である」と力強く語った。

 

チョン教授は「厳格な社会的距離であれ、緩和された社会的距離であれ、社会的距離を置くという意識を継続することが重要である」とし「マスク着用、手洗い、距離間隔の維持は厳守しなければならない」と付け加えた。