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北朝鮮「金正恩の死亡説に平壌では買い占め戦争」

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憶測が市民の不安心理を刺激?


金正恩(キム・ ジョンウン)朝鮮労働党委員長の行方についてあらゆる推測が飛び交う中、平壌で買い占めが起こっているという報道が出た。26日、北朝鮮に精通しているワシントン・ポストのエナ・ファイフィールド北京支局長は「平壌の住民が米・酒・魚の缶詰から電化製品まで買い占めしている」と伝えた。

 

北京支局長によると、平壌で輸入果物や野菜などの食料品買い占めにより価格が急騰すると、洗剤やタバコなど自国製品でも買い占めようとする現象が起きているという。また「北朝鮮内のエリートたちが集まって住む平壌では、金正恩委員長の死亡の可能性をめぐり諸説が行き交っている」とし「平壌を行き来するヘリコプターは低空飛行し、北朝鮮と中国の国境外列車の運行にも支障をきたしている」と付け加えた。

 

さらに「過去にも北朝鮮の指導者の死亡説があったが、今回の噂は状況が異なるようだ」と、より具体的な噂が不安心理を刺激していると分析した。金正恩委員長が15日、金日成主席の誕生日である太陽節に姿を現さなかったことに続き、「心臓関連手術を受けた」や「現在平壌にいない」などの噂が出てきた点を特異点として挙げられるという。

 

平壌は平和な日曜日…街には歌が流れる


一方、ある外信は平壌の住民が普段と同じ日常生活を送っていると報道した。ロシアのイタルタス通信は26日、平壌特派員発の記事で「日曜日、平壌中心部と大同江沿いでは人気バンドの曲が流れていた」と伝えた。

 

新型コロナウイルス感染防疫措置により多くの人が集まる光景は見られなかったが、政治的緊張感は感じられなかった。通信は、カフェやレストラン、ショップも通常通り営業しており、警察も追加配置されていないと付け加えた。特にこの日、北朝鮮朝鮮労働党機関紙である労働新聞が「金正恩委員長が両江道の三池淵建設労働者たちに感謝を伝えた」との報道をしたと伝えられた。

 

北朝鮮公式発表前までは「分からない」


北朝鮮当局と官営メディアは、金正恩委員長に関連した反応を一切見せていない。専門家は、金正恩委員長が姿を現すまでは全く知り得ることができないという立場だ。

 

エナ・ファイフィールド北京支局長は、これまで北朝鮮の指導者の死亡説が嘘であったことから考えてみても、今回の噂も北朝鮮の公式発表があるまでは「分からない」と話した。コンスタンティン社会科学院朝鮮半島研究センター研究委員もイタルタス通信とのインタビューで、金正恩委員長の関連報道がすべて匿名レポーターを介して出ている点を指摘した。コンスタンティン研究委員は「金正恩委員長は2014年にも1ヶ月半にわたって公開席上に姿を現さなかったことがある」とし、金正恩委員長がコロナウイルスの状況により隔離状態にある可能性もあると述べた。