こぐまぶっく

韓国ニュースと韓国お役立ち情報を紹介

韓国・済州島に12万人が旅行…マスクなしで水遊びを楽しむ観光客

f:id:lemon751231:20200503004741j:plain

 

済州島「マスク着用しなければ観光地への入場不可」

 

去る1日午後、済州市にある挾才海水浴場では、数百人の観光客が水遊びを楽しむ姿が見られた。ここは済州島を代表する有名なビーチで、先月29日から始まった連休を済州島で過ごそうとする観光客が集まったものと思われる。初夏を感じさせる暑さからか、ほとんどの人々はマスクを着用していない状態だった。さらに、済州島が勧告する「観光の際は2mの距離維持厳守」も守られていなかった。

 

先月30日に訪れた済州観光公社(JTO)指定免税店では、マスクを着用していない人々に入場制限が行われた。済州島が今回の連休を控え、観光地に「マスクを着用しなければ入場禁止」というルールを施行したからである。実際、この日午前に免税店を訪れた一部の観光客は、マスクを着用していない場合、入場することができなかった。このような状況が続く済州観光公社側では、準備しておいたマスクを未着用者に配布するなどの取り組みも行った。観光客の女性(49)氏は、「コロナウイルスの場合、飛沫感染の可能性があるため、息苦しくても必ずマスクを着用している」とし「観光客はもちろん、私たちを迎える済州道民たちのためにも、個人衛生には配慮しなければならない」と述べた。

 

済州観光協会によると、先月29日から今月1日までの3日間、済州島を訪れた観光客は12万人にのぼる。済州島は地域の感染症を防ぐために、発熱検査基準を上方修正するなど観光客を対象に検査を強化した。まず、29日から発熱検査時以上の温度基準を従来の37.5度から37.3度に下げた。この基準を超えた発熱者と健康異常者が済州島を訪問すると、健康の基礎調査書を作成しなければならず、さらに医師の所見に基づいて、済州空港内の選別診療所でコロナウイルス検査を受けるように対策されている。

 

また、すべての観光客は、航空機搭乗前から到着後のレンタカーや公共交通機関、観光地、宿泊施設を利用するすべての過程で、マスクを着用しなければならない。これを知らせるために、空港や主要施設のトルハルバン(済州島にある石像)40体にもマスクを着用させた。元喜龍(ウォン・ヒリョン)済州知事は「全方位のサポート案内を徹底しているにもかかわらず症状を隠蔽した場合、すべての行政および法的責任を徹底的に問う」と強調した。

 

済州島=避難所」で観光客が押し寄せる

 

しかし、観光客たちからは苦情も発生している。済州島に戻るためのチケットを予約して欲しい、ホテルでの朝食時に自己隔離をしたい、などの苦情などが代表的である。済州島の関係者は、「済州島を避難所として考えているのか、済州島で隔離生活をしたいという問い合わせが頻繁に来る」とし「隔離生活は原則として本人の居住地でのみ可能であり、本人が自ら予約したホテルやペンションなどは自己隔離施設として利用が不可能である」と説明した。

 

一方、今回の連休期間中に済州島を訪れる国内の観光客が、海外旅行の代替地として済州島を選択したことが明らかになった。済州島と済州観光公社は、この期間に済州島旅行を計画する国内の観光客1000人を対象に「2020年5月連休済州旅行計画調査」を実施した。回答者は、連休期間に済州島旅行を選択した理由として、回答者の56.1%が「海外旅行の代替地として適切と考えたため」と答えたことが分かった。