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「マスク差し上げます」韓国国民らの温かい取り組み

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基礎生活受給者・青少年もマスク分かち合い


韓国のとあるマンションのエレベーターに、入居者が新型コロナウイルス感染症防疫に困っている人のためにマスクを寄付したいという内容の案内文を貼りつけたことが、オンラインコミュニティで話題になっている。

 

某オンラインコミュニティに、マンション入居者がマスクを購入できず苦労する人々のためにマスクを寄贈し、さらに住民に分け与えるという内容が盛り込まれた案内文の写真がアップされた。案内文には、「コロナウイルス防疫に困っている人を助けようと、入居者がマスクを寄贈してくださった。各世代に5枚ずつ差し上げる。警備室に置いてあるので取りに来てくださればいい。それも譲っていただけるのであれば、より必要な方に差し上げるつもりだ」という内容が盛り込まれていた。

 

コロナウイルス拡大によりマスク購入が難しい現象が起こっているが、自分よりも大変な境遇にある隣人や周囲にマスクを分け与えるという温かい姿が相次いで発見されている。

 

寄付=金銭的余裕がある者だけの行為ではない


マスク寄付が本格的に普及したのは、とある身体障害者による寄付ニュースが伝えられてからだ。3級障害者のとある20代男性が、釜山江西区の交番にマスク11個、キャンディー、手紙が入った封筒を置いて、その場を立ち去った。彼は手紙の中で「会社から支給されたマスクがあり、少しだけだが共有しようと思った」とし「寄付は金持ちだけがするものかと思っていたが、ニュースを見ていたら私も助けになりたくて勇気を出してみた。少なすぎて申し訳ない」と書いた。

 

さらに蔚山では、70代基礎生活受給者の女性が、マスク40個と現金100万ウォンを「大邱で大変な思いをしている方のために使ってほしい」と警察に預け、そのまま立ち去ったというニュースが伝えられ、多くの韓国国民に感動を与えた。

 

青少年の寄付も話題になった。済州女子中学校に在学中の3年生キムさんは、マスク5部制で1枚ずつバラ購入して集めたマスク17枚とチョコレートを、毎日苦労する警察官のためにと交番に寄付したと伝えられた。慶尚北道浦項では、小学生の姉妹が「毎日苦労して働く警察官のおじさんに使ってほしい」とし、マスク28枚を浦項南部警察署に寄付した。マスクを渡された警察は、幼い姉妹の感謝の気持ちだけ受けると、自分たちよりももっと必要なところに使ってもらうため、役場に姉妹のマスクを送り届けた。