上海ディズニーランド再開するも武漢で再拡大の兆し

無症状感染者が伝播？コロナウイルス再拡大

コロナウイルス発祥地とされる中国の武漢などを中心に、コロナウイルス確定者が再び増加する兆しを見せている。中国の保健当局は、該当地域の学校に登校再開を中止するなどの措置を実施しているものの、無症状感染者が相次いで確認され、感染経路が不明な患者も発見されるなど、再拡大の懸念は大きくなる一方である。

11日、中国国家衛生健康委員会によると、前日の新規感染者は17人で、このうち10人は本土で確認された。湖北省武漢5人、吉林省3人、黒龍江省・遼寧省の各1人などである。残りの7人は、海外から上海への入国者であった。

武漢は、現段階でコロナウイルス最初の発祥地として知られている。中国当局は、コロナウイルスの最大被災地である武漢の状況が改善されると、先月4日には都市封鎖を解除し、市民の往来制御も解除した。しかし、封鎖解除36日ぶりの前日、武漢で1人の新規感染者が再び発見された。無症状感染者も、武漢を中心に相次いで確認されている。

中国の衛生消息筋は「中国内で無症状感染者数が増え続け、今月8日に15人、9日に13人、10日に11人などが湖北省で発生した」としながら「他地域でも無症状感染者が多く、湖北省と関連があるものと発表されている」と説明した。さらに「中国は、再拡大する可能性が高い」とし「都市封鎖解除の後に無症状感染者が伝播させた可能性があると思う」と主張した。

緊張状態の中でも再開する施設

中国全体で現在、確定判定を受けて治療中の患者は141人で、このうち9人は重症である。深刻な状態の患者が一桁に減ったのは、1月21日の公式発表後初めてだ。ただし、コロナウイルスが再び勢いを取り戻し、増加の一途をたどる可能性はある。

完治退院者は24人が追加され、7万8144人に増えた。これにより、累積感染者は8万2918人、死亡者は4633人と集計された。無症候性感染者は湖北省11人を含む12人が新たに確認された。また、観察対象者である無症状感染者は780人にものぼる。

このような中、コロナウイルスにより閉演していた上海ディズニーランドがこの日、再開したと官営中国中央放送（CCTV）が報じた。初日のチケットは売り切れた。しかし、団体写真や近距離接触は禁止されており、子どもの遊び場や屋内劇場公演も運営していない。また、北京市は12日から紫禁城の1日入場予約件数を5000人から8000人に拡大することにした。