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釜山大で韓国初の「マスク自販機」に挑戦

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“全く予想できなかったことが起きた”

 

釜山大創業チーム「ベンザスター」のスタッフは皆「非常勤務」している。近頃は午前9時から1日12時間もの間、釜山金井区工場に暮らすも同然の生活を送っている。ご飯を食べる時間も惜しみ、近所のコンビニラーメンや中華料理の出前で食事をまかなっている。世界を襲ったコロナウイルスによる非常事態が原因だ。

 

ベンザスターは、ただちに韓国初の「マスク自販機」を予定より2ヶ月早く作ることにした。果たしてベンザースターは、コロナウイルスによるマスク大乱を収束させる画期的なアイデアで成功することができるだろうか?

 

見慣れないマスク自販機に「誰?」

 

「マスク自販機」は文字通り、お金を入れるとマスクが出てくる自動販売機だ。粗悪な外見とは異なり、非常にスマートである。マスク自販機はアプリやWebを通じて自動販売機の位置、マスク数量を消費者が見ることができる仕組みだ。

 

価格はリアルタイム相場。微細粉塵濃度、コロナウイルスのような感染症の拡大の程度を反映して自動的に変わる。例えば、PM2.5(微小粒子状物質)が「低い」または「非常に低い」のときは、価格が比較的「ダウン」される。

 

自動販売機の上部には、映像を送出する32インチディスプレイを搭載した。コロナウイルスのような非常事態が拡大した時は、手洗いなどの伝染病予防法、感染者の移動経路などの映像表出が可能である。普段は公益広告、自治体広報映像、地域気象図なども表示させることができる。

 

「マスク大乱」再発防止は可能か?

 

マスク自販機の最大の利点は、「非対面購入」だ。コロナウイルス危機のように伝染病が流行した際、できるだけ人と接触せずにマスクを買うことができる。今のように感染の懸念を押し切って薬局、郵便局、ハナロマートなどに並ぶ必要もない。アプリでリアルタイム在庫を見ることができ、「無駄足防止」も可能である。KF 94、KF 99などの状況に合わせて、汚染物質カット率も選んでマスクを買うことができる。

 

非対面であるが、「不法買い溜め」防止も可能だ。自治体と協定にいくつかの個人情報が提供されれば、1日2枚などの方法で購入制限をすることができる。「QR認証」を通じた本人認証技術融合も追加することができる。9日から施行された「マスク5部制(出生年によってマスクの購入可能な曜日を指定する規則)」も適用可能なわけだ。

 

いつ、どこから導入されるのか?

 

当初の製品発売日は今年の6月に予定されていた。しかし、コロナウイルス危機により進度を早めることになった。非対面マスク供給に対する要求が多いことから、活用性の高い自動販売機を早期供給することにした。製作時期を2ヵ月前倒しして、4月中旬頃には完成品が仕上がる計画だ。以後KC認証マーク審査さえ終われば、リリースも早まる見通しだ。

 

設置場所はまだ決まっていない。自治体が購入する分、その自治体傘下の公共機関を中心に配置されるものと思われる。ベンザスター側は「正式契約は締結しておらず、まだ具体的にどの自治体なのかは明らかにすることができない」と述べた。