イラン大統領「国民2,500万人コロナ感染推定」

イランのハサン・ロウハーニー大統領は18日（現地時間）、国営放送を通じてイランにおける新型コロナウイルス感染者が2千500万人に達する可能性があるという報告を受けたと発表した。

ロウハーニー大統領はこの日、コロナウイルス国対策会議を主宰し「過去5ヶ月間で2千500万人がコロナウイルスに感染し、1万4千人が死亡したと推定される保健省の報告書が提出された」と述べた。

続いて「この報告書によると、数ヶ月以内に3万〜3千500万人がコロナウイルスにさらされる危険性があると言う」と付け加えた。

さらに、同日明らかにした死亡者数は18日現在、イラン保健省の公式集計（1万3千979人）とほぼ同じだが、感染者数は約93倍に達し、全人口（8千万人）の31％に相当する。

保健省は18日正午基準で、コロナウイルス感染者が前日より2千166人増えた27万1千606人と集計した。また、1日当たりの新規感染者数は、先月5日から2千人台を維持した。尚、この日1日の新規死者は188人だった。

ロウハーニー大統領が引用した報告書通りなら、イランだけで、全世界感染者（1千400万人）の倍近くの人がコロナウイルスに感染したことになる。

また、彼が言及した追加感染者まで合わせれば、8000万の人口のうち、最大6千万人がコロナウイルスに感染する可能性があるという話になる。

彼は「感染者の約半分が無症状、35％が軽症者で入院する必要はないが、15％は入院治療が必要」とし「今後、多くの患者が入院する状況に備えて、病床を確保しなければならない」と要請した。

駐イラン韓国大使館は、首都テヘランにもコロナウイルスが深刻に再拡大していることから、19日から23日までの1週間は領事業務を中断することにした。

韓国大使館の関係者は「イラン現地で衛生用品や医薬品が不足する可能性があると見て、事前に確保した上で韓国人と駐在員に供給する計画だ」と述べた。