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香港を屈服させた習近平、次の目標は台湾?

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習近平中国国家主席が、中国全土の統制を強化し香港を掌握した中、次なる目標は台湾になるという懸念が出ている。

 

30日ブルームバーグ通信によると、習主席は2012年執権以降、南シナ海への影響力を強化しており、新疆ウイグル自治区では住民を再教育収容所に送るなど、最近では香港の国家保安法を制定、全面施行しながら共産党統制を強化している。

 

台湾に「一国二制度」に強要…武力行使も示唆

 

習主席は「One China」という名目の下、台湾も中国の一部だと考えている。彼は昨年、北京で開かれた共産党の台湾政策関連の演説で「中国は必ず団結しなければならず、今後もそうなるだろう」とし「これは新時代の中国の歴史的復興のために不可避な要件」と宣言した。さらに「我々は武力行使を放棄する約束は交わしたことがなく、必要なあらゆる手段を講じている」と、台湾に対する武力行使まで示唆した。

 

中国は最近、台湾の防空識別区域まで侵犯し、軍事的挑発まで敢行している。これに対して、台湾の呉釗燮外交部長(外相)は22日「中国が戦争や紛争を起こす口実を探している」とし「香港保安法が可決されただけに、次は台湾を標的にしているのではないか非常に懸念される」と述べた。

 

アメリカでも同じ懸念が出ている。共和党所属議員は、中国が台湾を攻撃する場合、政府が軍事力で対応できるように許可する法案まで発議する計画だ。ニッキー・ヘイリー元米国国連大使は「台湾を中国侵略から保護することは、共産党との全面的衝突を防ぐために不可欠」とし「戦争を望む者はいないが、中国は台湾を脅かしながら対決の可能性を高めている」と強調した。

 

中国は台湾進攻に成功するのか?専門家「難しい」

 

実際に中国が台湾に武力行使を敢行すればどうなるのだろうか?

 

中国の人口は14億と、台湾の2300万人よりもはるかに多く、国防費も25倍ほど多いが、専門家たちによると戦争はそう簡単でないと分析する。台湾も探知を避けることができるモバイルミサイルシステムなど非対称戦力を築いてきており、アメリカや他の同盟国も合流した上で長期戦に持ち込めば、共産党に深刻な悪影響をもたらすことができるからである。

 

台湾内の反中感情も乗り越えなければならない課題だ。「One China」体制を拒否する台湾の蔡英文総統は、1月に圧倒的得票で再選されるほど人気が高く、特に中国が香港保安法を制定して以来、香港市民100万人が台湾に移住を望んでいる。

 

中国の圧迫強化に依存を減らして対抗する台湾

 

台湾民主進歩党の現任副秘書長である林飛帆は「過去における香港は、両岸関係の緩衝地だっただけでなく、全世界が中国との交流窓口であったが、今の香港は緩衝地の役割をできず、台湾は中国圧迫の最前線に立つことになった」と話した。

 

中国は、台湾の残り少ない修交国を引き入れ、台湾と断交させながら外交的に孤立させ、台湾の国際機関加入を遮断し、サイバー攻撃やスパイ活動を強化している。こうした中、中国の李克強首相は、5月の年次全国人民代表大会で台湾を「兄弟」と呼び、「中国の平和統一のために最善を尽くす」と明らかにした。

 

これに対抗しようと、蔡英文総統は中国本土への依存を減らすため、国際投資を誘致するために360億ドル以上をサポートするという公約を打ち出した。おかげで新型コロナウイルス大流行の中でも、台湾は先進国の中では唯一プラス成長を見せている。