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中国で「ダニ病」の恐怖...江蘇・安徽省など70人大量感染

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中国が新型コロナウイルスに続いて、ダニ病と呼ばれる新型ブニヤ(Bunia)ウイルスの恐怖に包まれている。5日、健康時報などによると、江蘇省安徽省浙江省などで今年に入って新型ブニヤウイルスに感染した患者が60人に達し、この内7人が死亡したことが確認された。

 

ネズミ、蚊、ダニなどを介して伝播されるこのウイルスは、一般的にダニ病と呼ばれる。このウイルスに感染すると、高熱、消化器症状、血小板減少、白血球減少、多臓器不全などの症状が現れることが分かった。

 

江蘇省南京に住んでいる王氏(65・女)は、最近発熱や咳などの症状が表れ、病院で診察した結果、新型ブニヤウイルスに感染していた。王氏は、数日前に家の近くの茶畑で茶を摘んでいたが、その後出始めた熱は最高で40度まで上がり、寒気や倦怠感などの症状を感じていた。

 

地元の病院を訪れた時、王氏の血圧は低下しており、白血球、血小板、ヘモグロビンの数値は低くなり、入院初期には心臓、肺、循環器系などの臓器機能が弱まっており危険な状態だった。江蘇省人民病院感染症の関係者は「王氏がダニに噛まれたことで、新型ブニヤウイルスに感染したものと見られる」とし「1ヶ月近く治療を受け、現在は完治して退院した」と伝えた。

 

王氏をはじめ、今年は南京だけでも37人がこのウイルスに感染し、4月以降には安徽省でも23人の患者が発生し5人が死亡した。浙江省でもこのウイルスにより2人が死亡した。江苏省人民医院の主任は「このウイルスは、ダニが主な感染源」とし「ヒト間でも血液や粘膜接触により伝播される可能性がある」と述べた。

 

ダニ病は、重症熱性血小板減少症候群SFTS)というウイルス性疾患で、2009年3〜7月に江蘇省、湖北、安徽省河南省山東遼寧など中国中・北部地域で原因不明の集団疾患が発生すると、2年間にわたる疫学調査により、ブニヤウイルスによる病であるという結論に至った。

 

先立って2011年には、首都北京で新型ブニヤウイルス感染事例が出ていた。韓国では、2013年5月以降、患者が継続的に報告されている。

 

関係者は「ダニは通常4月から10月まで活動し、森林、低木地域、牧場、草原、山地などで多く生息する」とし「なるべく草原や森などで長時間座るような行動は避け、ダニに噛まれた場合はピンセットで取り除き、アルコールで消毒した後、病院に行く必要がある」と助言した。また、ペットにダニが生息する可能性もあり、ペットの衛生にも注意するよう要請した。