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韓国でマスク戦争2回戦突入

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500ウォン飛沫遮断マスクが連日売り切れとなる「マスク戦争」の2回戦目が勃発している。これは韓国で猛暑が本格化したことと、全学年の始業再開が重なり、需要が集中したためと見られている。

 

猛暑に備え通気性マスクを求める人々集中

 

飛沫遮断マスクは、猛暑に備えて食品医薬品安全処が新たに認証項目として追加した製品である。粒子遮断性能は従来の保健用(KF)マスクの55〜80%水準で、デンタル(手術用)マスクのように薄く息も楽である上、価格も公的マスク(1500ウォン)の3分の1と非常に安価だ。

 

このマスクは、ウイルス感染の予防に効果がありながらも、軽量で通気性が良いというメリットを持っている。夏を迎え気温が高くなると、デンタルマスクの需要が急増したが、手術用マスクという点から、医療機関への優先割り当てにより一般への供給が困難なため、性能が似ている飛沫遮断マスクに関心が集まっている。

 

「代替品はありませんか?」続々売り切れ

 

飛沫遮断マスクとして医薬部外品許可を受けた業者は、ウェルキプス、建栄クリンテックファインテック、P&Dなど4社だ。ウェルキプスは、飛沫遮断マスク20万枚を5日オンラインモールを介して販売開始した。しかし、販売と同時にサーバーがダウンし、13秒後には用意していた商品がすべて品切れとなった。

 

販売を再開した8日も変わらなかった。オンラインモールとネイバーストアの2ヵ所を通じて販売したが、ウェルキプスモールで15分、ネイバーストアではわずか3秒で完売した。別のマスクメーカーファインテックも、自社のオンラインモールエコフェアに出した飛沫遮断用マスクが、販売開始10分で完売となった。

 

飛沫遮断マスク品薄状態はオンラインだけではなかった。オフライン売り場のあちこちで、消費者が長蛇の列を作っていた。実際、6日〜7日の2日間で、eマートトレーダーズは開店前からマスクを求める顧客で溢れ返り、開店するやいなや、一部の店舗では品切れになるほど人気が熱かった。

 

飛沫遮断マスクの生産拡大模索を

 

このように連日の気温上昇により、飛沫遮断マスクの需要は増える一方、供給は非常に不足している状況だ。需要と供給の深刻な不均衡により、飛沫遮断マスクの購入について「夢のまた夢よりも難しい」という言葉すら出てきている。また、いくつかのオンライン中古サイトには、品薄状態に乗じて暴利を取る転売行動まで広がっている。

 

そのため、飛沫遮断用マスクも保健用マスクのように公的マスクとして指定し、5部制販売を実施すべきという声も出てきている。これに対して保健当局は、飛沫遮断用マスクの供給安定化方案を模索している。食品医薬品安全処のキム・サンボンバイオ生薬局長は8日、マスク需給状況のブリーフィングで「現在、許可申請を出しており、意向がある企業は4社だ。今週も新たに許可を受けて生産するメーカーがある」とし「これら含めて6月末までに100万個以上の生産を目標としている」とし「もう少し上方できる方法はないか検討中だ」と明らかにした。ウェルキプスも生産量を増やし、20日から大型マートとコンビニなどオフラインで販売店を拡大する計画である。