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早ければ11月にコロナワクチン登場?トランプ歓喜の声

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アメリカの製薬会社モデルナが開発中のワクチンが、新型コロナウイルスの最初の救世主となるのだろうか。モデルナは最終試験に入ったコロナワクチンの開発を年内には完了させる計画だ。米国立衛生研究所(NIH)傘下の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)アンソニー・ファウチ所長は、成功するか否かについては11月に明らかになるだろうと予想した。

 

3万人を対象としたワクチン開発の最終段階突入

 

27日(現地時間)ロイター通信によると、モデルナは成人約3万人を対象にコロナワクチン3相臨床試験を開始したと発表した。大規模な人員を対象にする3相試験は、ワクチン開発の最終段階である。この段階において、ワクチンの効果と安全性が立証されると、大量生産と普及が可能になる。

 

モデルナの3相臨床は、3万人を2集団に分けて進行する。被験者の半分はワクチンを2回投与され、残りの者は偽者薬を投与される。2集団の状態を比較し、ワクチンの効果と副作用を確認するというわけだ。

 

モデルナはNIAIDと共同でワクチンを開発してきた。フランシス・コリンズ米国立衛生研究所院長はこの日の「年末までに、安全かつ効力のあるワクチンを供給することが目標」と述べた。計画通りに進めば、市販用として本格的に普及されるのは来年以降になる。モデルナ側は、年5億回、最大で10億回投与分を生産して供給することができるだろうと予想した。

 

ファウチ所長「安全性の心配なし」

 

ファウチ所長もモデルナのワクチンに期待感を示した。この日、CNBC・フォックスニュースとのインタビューで、コロナワクチンの開発にはこれまでに適用したことのない「新たな技術」が適用されるとし「ワクチンの安全性は大きく心配する必要がない」と述べた。

 

また、ファウチ所長によると、モデルナのワクチンはコロナウイルス感染リスクを60%ほど削減することを第一目標としている。彼は「感染の危険を60%減少させることは容易ではない。しかし、モデルナのワクチンが予想以上の効果を出すことを期待している」と述べた。また、3相臨床試験で副作用が生じる可能性も完全には排除できないことも付け加えた。

 

3相臨床の結果は早ければ10月、遅くとも11月には明らかになるものと予想されている。今回の試験を通過した場合、来年初めにはコロナワクチン数千万個を生産・供給することができる見込みだ。

 

しかし専門家は、ワクチンを少なくとも2回投与しなければならい可能性があるだけに、生産量に応じて接種人数が制限される可能性を懸念している。

 

現地メディアは、モデルナと共に多国籍製薬会社ファイザーもコロナワクチン3相臨床試験に入ったことを伝えた。ファイザーは「臨床試験が成功した場合、早ければ10月に保健当局の承認を経て、年末までには5000万人(各2回の投薬・総1億回)分のワクチンを供給することができる」と明らかにした。

 

トランプ大統領「超高速作戦のおかげ」

 

モデルナのワクチン3相臨床試験ニュースが広まると、トランプ大統領も期待感を示した。

 

トランプ大統領は28日、ノースカロライナ州モリスビルにある富士フィルム工場を訪れ「ワクチンの開発について良いニュースを聞いた。年末までには素晴らしい結果を迎えるだろう」と述べた。11月の大統領選挙を控えたトランプ大統領としては、コロナウイルス危機を打破するワクチンの早期開発に死活をかける状況だ。

 

トランプ大統領はこれまで「超高速作戦」を稼動させ、コロナワクチンの迅速開発をサポートしてきた。モデルナワクチンの開発に成功すれば、「超高速作戦」の最初の成功事例となる。