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韓国「コロナで取り締まり少ないだろう」誤った考えで飲酒運転が増加

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飲酒運転により、チキンのデリバリー配達中だった50代男性を死亡させたA氏(33・女)は、警察の取り調べで「酒の席で口論をした後、苛立ちながら車を運転した」と供述したことが13日明らかになった。警察によると、A氏は知人3人と近所の乙旺里海水浴場近くのモーテルで酒を飲んだ。ソーシャルディスタンス強化措置によりバーが午後9時に閉店すると、モーテルに移動し引き続き酒を飲んだことが分かった。A氏は、口論の末「家に行く」と外に出ると、車のハンドルを握った。血中アルコール濃度は免許取り消しレベル(0.08%以上)をはるかに超える泥酔状態だった。A氏は車を走らせながら中央線を越え、対向するチキン配達バイクをはねた。

 

コロナ以降、飲酒運転が増加

 

韓国では、新型コロナウイルスにの流行によりソーシャルディスタンスが強化され、飲み会や車両通行量が比較的減少したが、飲酒運転による人身事故はむしろ増えたことが分かった。警察庁によると、今年1月から6月までの飲酒運転事故件数は、前年同期比で13.1%増加した。死者は昨年(152人)とほぼ同様の149人と集計された。政府は、今年2月29日の最初に防疫体系を導入した後、緩急を調節しながら実施してきた。

 

首都圏にソーシャルディスタンス強化令が下された6日、ソウル西大門区で50代男性B氏の飲酒運転により、6歳の男児が死亡する事故が発生した。警察によると、B氏はこの日の午後3時半頃、酒を飲んだ後、乗用車を運転して家に帰る途中、歩道に設置された街灯を突き飛ばした。この衝撃で街灯が倒れ、ハンバーガー店の前に立っていた男児が下敷きとなった。男児は事故直後に病院に運ばれたが、最終的に死亡した。警察関係者は「当時、B氏の血中アルコール濃度は免許取り消しレベルだった」と伝えた。

 

先月17日には、ソウル銅雀区で飲酒運転者が路地を歩いていた50代女性2人をはね、1人が死亡、1人が負傷した。また、同月29日には水原市で飲酒運転者が前の車に突っ込み、警察官が死亡する事故も発生した。さらに、今月1日、全羅南道宝城郡では、歩道を歩いていた70歳の高齢者が飲酒運転者にはねられ死亡した。

 

取り締まり方法はアンタクト

 

コロナウイルス事態により、一部ドライバーが警察の飲酒運転取り締まりが多少緩んだと誤解しているという見方もある。イム・ジェギョン韓国交通研究院選任研究委員は「取り締まりは容易でないという認識から、飲酒運転に対する警戒心が緩む傾向がある」と述べた。しかし、警察は「取り締まりの方法は少し変更したものの、従来と同じレベルで進行している」とし「今年の7〜8月は、昨年の同期間より飲酒運転摘発件数が多かった」と述べた。

 

警察は現在、運転者が測定器に口をつけなくてもアルコール粒子を検出する「非接触型センサー」を利用しながら取り締まりを実施している。この検出器で警報が鳴ると、接触式測定器を用いて運転者の血中アルコール濃度を測定するシステムだ。

 

警察関係者は「感染の懸念を最小限に抑えるための非接触センサーが導入されただけであって、測定の効果は以前と同じである」とし「今後も徹底した取り締まりを通じて、運転者自身と他人の生命を脅かす飲酒運転に厳重対応する」と述べた。