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「商売にならず飢えて倒れそうだ」地域経済「オール倒産」の危機

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自営業者にとっては暗黒時代

 

コロナウイルスの拡散により、地域経済が「暗黒時代」に陥っている。コロナウイルス感染に対する不安感のために、市民が外部活動を自制しており、地域経済が「オールストップ」になるほど萎縮している。このため、売上高が急減して進んで休・廃業するレストランや店舗が増えている。企業も休業したり、新製品の発売を延期している。

 

・レストランやサウナの休業や廃業が続出
・新製品発売の遅れ
・営業時間を減らして在宅勤務
・売上高の減少を抑えようと必死の動き

 

27日、釜山地域区・郡によると、コロナウイルス確定患者が多く発生している海雲台などでは、飲食店の廃業申告が昨年より増加した。実際に海雲台区は、2月1〜26日の間に27ヵ所が廃業の運びとなった。昨年2月に比べて20〜30%増加している。海雲台区と隣接する水営区は同期間28ヵ所が廃業となった。特に、20日から一週間で10ヵ所の飲食店が廃業となった。釜山の代表都心である西門では22ヵ所、東莱区は13ヵ所が廃業となった。

 

また、レストラン、カフェ、サウナなど、庶民の生活と密接な店舗が休業したり、営業時間を短縮したりしている。顧客の急減が主な理由である。自営業者はコロナウイルス確定患者が発生した場合、大損害を受ける恐れが高く、不安に震えている。実際、小商工人協会などによると、釜山地域企業の経営10ヵ所のうち3〜4ヶ所は休業に突入したか休業をすべきか悩んでいることが分かった。

 

中小商工人を生かす協会イ・ジョンシク会長は「小商工人たちは、ウイルスにかかって倒れても、飢えて倒れるのと同じだという話が出るほどで、売り上げが10%台に落ち込んでしまった」とし「地域小商工人10社のうち、少なくとも3ヵ所は休業をすべきか悩んでいることが分かる」と述べた。

 

実際に15年以上運営している海雲台の高級レストランは、27日から4日間の間休業を決めた。この店の社長は「顧客が80%ほど低下した」とし「ウイルス確定者の動線に店が出てくるのではないかと見ては恐れていたため、一時休業するに至った」と述べた。蓮堤区のカフェも来月10日まで休業する。営業することが、むしろ損害と判断したためだ。また、蓮堤区釜山市役所付近の大型浴場も1ヶ月間休業することにした。南区の一部風呂も27日から最低でも1週間ずつ休業に入っている。

 

営業時間を短縮し、損害を最小限にした店もある。蓮堤区に位置する美容室では、閉店時間を午後9時から午後7時にし2時間繰り上げた。 

 

企業の対策と問題点

 

企業も続々と休業に入っている。沙下区の繊維素材メーカーは、26日から27日までの工場稼働を停止した。コロナウイルスにより中国から輸入する原材料が滞っていることが原因である。このメーカーの代表は、「1年に3〜4回程度は機械整備の必要があり、時期を見て繰り上げながら仕事を進めた」とし「コロナウイルスによる生産支障がどこまで影響するか分からなくてもどかしい」と話した。

 

新製品の発売を先送りする企業もある。江西区の生活家電メーカーは、2月中旬に予定されていた新製品の発売を先送りした。中国で発注していた付属品の生産に支障が生じたからである。特に新学期を迎え、新型スタンドを出すつもりだったが、開学時期を逃すことになり、困難に陥っている。

 

在宅勤務を取り入れる企業も増えている。旅行業者は、24日から従業員全員を在宅勤務に切り替えさせたのに続き、3月からは有給休暇を利用できるようにする予定である。従業員の安全も重要だが、出勤させるほどの業務がないからだ。この業者の代表は、「従業員の給与もギリギリの状態なので、このような決定を下すことになった」と打ち明けた。

 

小商工人振興センターの関係者は、「元々、経済が良い状態ではなかったが、コロナウイルスの事態により地域経済が直撃弾を受けた」とし「コロナウイルスによる事態が長期化すれば、地域経済がほとんど倒産に陥るものとみられる」と述べた。