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韓国「コロナ確定者数が4月頭に逆戻り…よみがえる悪夢」

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危機に陥ったK防疫の力

 

新型コロナウイルス確定者が京畿道富川市の物流センターを中心に多数続出し、1日の患者発生規模が4月頭クラスに逆戻りした。28日、疾病管理本部の中央防疫対策本部が発表した新規感染者は79人にのぼり、「K防疫」として世界的に脚光を浴びていた韓国防疫システムの評判を揺るがす危機に陥った。1日の新規感染者規模が70人以上を記録したのは、先月5日(81人)以来53日ぶりだ。

 

自治体によると、この日、富川物流センターにおける累積確定者は92人に増えた。富川物流センターで発生した最初の確定者は23日に陽性判定を受けたが、センターは25日になってようやく稼働を停止した。その後は次々に確定者が続出する結果となった。

 

防疫当局は、富川物流センターで陽性判定を受けた勤務者が大型コールセンターで勤務したことが明らかになるだけでなく、高陽物流センターでも確定者が発生するなど、ウイルスがソウルや首都圏のあちこちに拡散されている状況により、首都圏の防疫レベルを大幅に引き上げた。

 

首都圏の施設一時的運営中断

 

中央災難安全対策本部は緊急関係長官会議を開催し、関係省庁および地方自治団体と共に、首都圏確定患者急増の状況を反映した「首都圏防疫管理方案」を発表した。これによると防疫当局は、生活の中で距離確保を維持するものの、首都圏に限り29日から来月14日まで、美術館や博物館などすべての公共利用施設の運営を中断する。また、学習塾やインターネットカフェについてもナイトライフと同様の行政命令を下し、防疫上の注意を破って運営した場合、罰金などを課すことにした。同期間、政府や自治体が主催する行事もキャンセルまたは延期する。これに加え防疫当局は、地元住民に外出、会議、イベントをできるだけ自制するよう要請した。飲食店や居酒屋などの利用も避けるよう強調した。首都圏の政府機関、公企業には在宅勤務や時差通勤などの柔軟勤務を積極的に活用するようにし、企業にもこれらを実行するよう要請した。

 

ただし、すぐに社会的距離確保を再施行するものではなく、生活の中で距離確保を維持するものであり、今後2週間の確定者発生の推移を見守り、必要であれば防疫システムをリセットすることも発表した。すでに登校を開始したり、来月3日と8日の登校始業を控えた小中高校の生徒の授業日程も現状は変更がないと付け加えた。

 

保健当局が当初明らかにした防疫体系強化条件は△1日平均の新規患者50人以上△集団発生数と規模△感染経路不明例5%以上△全患者のうち防疫網外で発生した患者の割合20%以上などである。当局は、この数値を最低2週間総合的に判断し、社会的距離確保の再導入を決定する方針だ。

 

中央災難安全対策本部のパク・ヌンフ次長は「首都圏の感染が広がるのを防ぐためには、今後2週間という期間が非常に重要である」とし「この拡散を防げず状況が悪化すれば、社会的距離確保の生活に戻るしかない」と強調した。パク次長は続いて「首都圏の状況を早期に遮断しなければ、学校でも感染が確認されるようになり、最終的には登校授業にも支障をきたすだろう」とし「学生の幸せを守るため、首都圏の初期感染が広がらないよう、すべての社会が力を合わせなければならない」と述べた。