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韓国「コロナで変化“1人用メニュー”の登場」

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「1人用にできますか?」

 

最近、韓国国内のホテルでは“1人用かき氷(パッピンス)”が人気を呼んでいる。3〜4人用かき氷の代わりにサイズと価格を1人用に調整したメニューだ。実際、ソウル三成洞にあるグランドインターコンチネンタルパラナスホテルのラウンジを訪れてみると、同じテーブルに座った2〜3人の顧客が「1人1かき氷(1人用)」を注文する姿が見られた。通常のサイズと1人用サイズを比較してみたところ、器の大きさが違うだけで、味とトッピングは同じだった。

 

同ホテルのマネージャーは「5月のかき氷売上高の内40%が1人かき氷の売上だった」とした。新型コロナウイルスにより衛生への関心が高まり、器に入ったかき氷を複数人で一緒に食べるより、別々に食べることを選択する顧客が増えたのだ。

 

他ホテルでも「1人用かき氷」メニューを次々と販売されている。また「おひとりさま」が頻繁に訪れるファストフード店も1人用メニューに積極的だ。某ファストフード店は、3月に発売した「1人1チキン」が人気を呼び、セットメニューも発表された。これまでは家族や友達など複数人で食べるメニューとして認識されていたチキンが、1人用メニューに誕生したものだ。これは販売1週間で10万個もの売り上げを記録した。

 

一緒に分けながら食べるものは少し抵抗感?

 

コロナウイルスは、一緒に分けながら食べるスタイルの食事風景も変えた。会社員1000人に「コロナウイルス以降のランチ認識」について尋ねたところ、半数以上が「一緒に食べるメニューを避けるようになった」と答えた。必然的に分けて食べるメニューの場合、新しいスプーンを利用すると回答した会社員が半数以上だった。たとえば、キムチチゲを一緒に食べる場合、一つの鍋にそれぞれのスプーンを入れるのではなく、取り皿に分けて食べるということだ。

 

統計庁によると、昨年の韓国国内の1人世帯は、全体の29.8%である599万世帯だった。1人世帯の増加に伴い、1人世帯のニーズを満たす製品やサービスが着実に開発されているが、今回のコロナウイルスにより、2人世帯以上であっても1人世帯のような生活様式が取り入れられるだろうと専門家は語る。

 

ソ・ヨング淑明女子大経営教授は「外食・流通業界では、すべてが小型化され簡素化していた傾向が、コロナウイルスによって加速している」とし「“自分だけの衣食住”が重要になり、個人的カスタマイズ化がキーポイントになるだろう」と予想した。