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中国「コロナウイルスにビタミンC治療が注目される理由は?」

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中国上海でビタミンCの注射IVC療法認定

 

中国で80%以上のコロナウイルス確定患者に漢方薬が適用される中、中国医学ではなく、ビタミンCを静脈注射で置くIVC(Intravenous vitamin C)療法が注目されている。

 

16日、日本の雑誌である現代ビジネスオンラインでは、中国上海で今月初めからコロナウイルス患者の治療にビタミンCを注入するIVC療法を勧告したと報道した。ビタミンCの量は体重1㎏当たり1日50 mg〜200 mgで、体重70㎏なら、1日約3500 mg〜1万4000 mgに相当する。日本の点滴療法研究会長の柳澤厚博士は「点滴を経口で摂取するよりも10倍の効果がある」と説明した。

 

現代ビジネスオンラインは、コロナウイルス患者を、ビタミンC療法で治療した中国の家族の事例を紹介した。

 

ビタミンCにより状態が好転した実例

 

中国系アメリカ人リチャード・チョン博士はN氏の事例を公開した。N氏(女)は、武漢で子どもを含めて家族6人で一緒に住んでいた。N氏の母親(71)は、糖尿病と心臓病を持病として抱えており、逆流性食道炎にも苦しみながら生活していた。春節連休(中国旧正月)を前にした今年1月24日、N氏の母親は、体温が38度まで上がり、咳など風邪の症状が見られた。N氏は、家族全員にビタミンCを摂取するように勧めた。自身も1日2万mgのビタミンCを複数回に分けて摂取した。

 

他の家族はコロナウイルスにかからなかったが、N氏の母親はコロナウイルスに感染してしまった。普段から持病を患っており、体力が弱かったうえに、ビタミン摂取も他の人よりも少なかったという。

 

N氏の母親は先月10日、集中治療室に入院した。現代のビジネスオンラインは、「N氏が点滴でビタミンCと合わせてIVC療法を母親に適用してほしいと医療スタッフに要請した」とし「ビタミンC点滴を投入したところ状態が好転し、一般病棟に移され治療を受けた」と報道した。N氏の母親が発症した時、家族はマスクを使っていなかったが、コロナウイルスが発症した人はいなかった。現代ビジネスオンラインは「N氏の家族全員がビタミンCを摂取していた」とし「予防にも効果があると思われる」と付け加えた。

 

中国でビタミンC療法が注目される理由は、まず中国がビタミン原料の大部分を確保しているためと見られる。ビタミンCの原料は、中国とイギリスで生産され、中国で供給される量が全体の約90%と言われている。

 

ビタミンC注射療法を提案した国際IVCは、中国の医療支援隊建議書で「中国でビタミンC治療を10万人に適用してもコストは82万元(1億4000万ウォン)」と説明した。建議書は「IVCはどの病院でも実施することができる」とし「ビタミン注射は副作用が少ない治療法」と主張した。

 

一方、ビタミンCが健康機能食品とはいえ、コロナウイルスに対抗することができるかどうかは根拠がまだ不足しているとの指摘もある。15日大韓医師協会によると、大容量のビタミンCをはじめ、抗ウイルス剤、抗生物質ステロイドなどがコロナウイルスの治療法として挙げられるが、まだ臨床的な根拠は乏しいのが実情である。