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中国、高層マンション窓からゴミ投下事件が多発し社会問題に

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高層マンションの外に投下されたゴミに当たり、生後3ヶ月の乳児が傷を負う事故が発生した。中国の浙江省杭州钱塘新区に所在するマンション敷地内のベンチで休んでいたところ、ベビーカーにゴミが落ちてきた事件だ。

 

去る12日午前、50代女性チャン氏は、孫娘をベビーカーに乗せると、マンション敷地内や公園近くを散歩していた。事件当時、チャン氏は駐車場入口近くのベンチに座って休んでいたところ、目の前に袋が落下してきた。

 

チャン氏はかろうじて回避したものの、隣にあったベビーカーに直撃したのだ。これにより、ベビーカーに乗っていた孫娘はゴミに当たり、全治3週間の外傷を負った。25階建てマンションの窓から落下してきたこの袋の中には、タバコの吸殻、ティッシュ、使い捨て透明コップなどのゴミが入っていた。

 

事故直後、孫娘は近くの病院に移送され検査を受けた。チャン氏の申告を受けて出動した管轄交番とマンションの管理事務所側はマンション住人を調査したが、加害者はまだ摘発されていない状態だ。また、チャン氏と被害家族はマンションの全住人を訪問し、当事件により生後3ヶ月の孫娘が受けた被害の程度と外傷写真などを公開し、加害者探しを行っている。

 

また、マンションの管理事務所側でも、1日2回敷地内放送を通じて、加害者の自首を勧告している。しかし問題は、この一帯の高層マンションでのゴミの不正投下事件は、今回が初めてではないという点である。

 

実際、最近この地域では、メロンの皮などの果物のゴミが詰まったゴミ袋などが、マンションの窓から投下された事例が相次いで発生している。被害家族は「孫娘の腕に残った傷はぼやけてきたが、恐ろしくてベビーカーに乗せて散歩することができない」とし「加害者への賠償を望んでいるわけではない。ただ、高層マンションの窓からゴミを投下することが、どれだけ恐ろしいことなのかを知らせ、きちんとした謝罪の言葉を聞きたいだけだ」とした。

 

一方、中国では、このような高層建物からにゴミを無断投下する事件事故が相次いで発生している状況だ。特に、高層マンションの住人によるゴミ無断投下は社会問題にまで発展している。これに先立ち、去る7月、黒竜江省佳木斯市にある33階建てマンションに住んでいる女性は、屋外駐車場に停めていた車のフロントガラスが割られる被害に遭ったと主張した。

 

この女性の情報提供によると、自身が駐車した車のフロントガラスに白色の物質が付着しており、確認してみると高層マンションの住人が無断で投下した生ゴミだったと証言している。当時、この女性は管轄交番に届け、「問題の生ゴミは豆腐であった」とし「車のフロントガラスが破損するほどの高層階に居住する住人がゴミを投下した可能性が高い」と主張した。

 

また、2017年には、重慶市にあるマンションで、通りすがりの女性がマンションのベランダから落ちてきた金属物体により重症を負う事故が発生した。当時、女性は、マンションの高層階住人28人を相手に被害訴訟を提起し、被害女性の治療費や訴訟費用などを分割して支払うように判決まで進めた。一方、このような問題が解決されると、中国政府は高層マンションからのゴミ無断投下について厳重に管理および監督するという姿勢をとっている。去る5月に開催された中国の全国人民代表大会では、マンション住人がゴミを窓の外から投げる行為を法的に禁止する内容の法が制定されたほどだった。