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韓国初のオンライン始業日の学校現場は?

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試行錯誤の授業に奮闘する教師


教師は、スマートフォン片手に殺到する生徒からの問い合わせに対応に追われた。光州にある高校3年生には、様々な授業を選んで聞くことができる「高校単位制」が施行されており、26個の科目が編成されている。生徒によって聞く授業が異なるため、時間単位で任意の科目を受講しなければならないか質問する生徒がいた。中にはシステムにアクセスできないと訴える生徒もいた。

 

生徒の質問もオンラインで受け付けている。カカオトークを介して質問に答えたり、オンラインシステムに作られた「質問・回答」ウィンドウを使用して解決したりする。同学校のユン部長は「学生と直接対面して授業しているわけではないため、どうしても不慣れな部分はある」とし「私たちの学校は、生徒が親しみを感じることができるように、いつも通り黒板の前で授業をしたり、オンラインという特殊性を利用しながらも問題集を見せながら手で示す方式、タブレットで録画したものを示す方式など、様々な方法を研究した」とした。

 

生徒が実際に授業を聞いたことを証明することができる課題も共有された。オンライン講義が終わった後、生徒が登校する時に提出するようにし、中間考査も課題で提出される。

 

モニター越しに挨拶するリアルタイム授業も


教師「2人いないみたいだけど誰が来てない?」
生徒「先生の声が聞こえません」

 

教師のノートパソコンの画面には、授業を聞くために接続した学生の姿が見えた。この日、生徒26人がオンライン授業プログラムにアクセスし、各自のビデオとオーディオの状態を確認した。授業の準備だけで10分以上かかった。生徒は「音が聞こえない、意味をなしていない」という騒ぐこともあった。教師は「2人が来ていない」とカカオトークを通じて授業プログラムに参加していない友人が何をしているのか他の生徒に確認を依頼することもあった。

 

史上初教室外の授業に教師も生徒も必死


この日の授業を進行した教師は「生徒の顔が、授業を聞いているのか他の画面を見ているのか分からない」とし「生徒がぼんやりした表情をしていると、理解できないのか眠いのか把握が難しい」と述べた。

 

生徒はオンライン授業のためにマイクを個人的に準備し、各自のコンピュータやタブレットなどで授業を聞いた。機器がない生徒は、オンライン開学に先立って、学校で必要物資を支援した。校長は「オンライン開学初日には心配が多かったが、教師がしっかり準備をしてくれたおかげだ。感謝したい」とし「オンライン授業であるが、生徒が最善の教育を受けることができるよう、教師と共にに努力している」と述べた。